源頼朝が善光寺参詣の際に創祀、7月に御祭礼の祇園祭と屋台行事
[住所]長野県長野市大字長野上西之門町612-イ
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弥栄神社(やさかじんじゃ)は、長野県長野市上西之門町、善光寺のすぐ南隣にある神社。主祭神は素戔嗚尊。参拝すれば、御朱印を頂ける。

牛頭天王・スサノヲを御祭神とする祇園信仰の神社の一社。

同字の神社では、島根県鹿足郡津和野町の弥栄神社や、大分県大分市上野の弥栄神社が有名で、どちらかといえば、大坂に集中し、その以西に多い社号で、東方にあるのは珍しい。

鎌倉時代初期の建久7年(1196年)、源頼朝が善光寺参詣の折り、町中に悪い病気が流行したため、災いをもたらす悪疫神を退散するための神として勧請したと伝わる。

一説に、頼朝の善光寺参詣は翌建久8年(1197年)とも。

江戸時代中期の安永3年(1774年)、善光寺の大勧進住職が本社及び拝殿を寄附して境内を整備したと伝わる。天王社などと呼ばれていた。

何よりも御祭礼(ごれいさい)で知られている。7月に開催される当社の大祭で、長野の町では当社の祭事のみを指す言葉として古くから定着している。

一時期は7年に一度の善光寺御開帳にあわせて開催されていたこともあったが、現在では毎年の開催となっており、いわゆる祇園祭で、日本三大祇園の一つともされる。

7月7日の「天王下ろし」から7月16日の「天王上げ」に至る8日間、町を挙げて祭典に奉仕し、住民の信仰、心意気を競う。

加盟20町から、いくつかの屋台巡行が行われ、「お先乗り」と呼ばれる白馬に乗った稚児を先頭に、お囃子や長唄演者を載せ、精巧な透かし彫りが施された見事な屋台や、勢獅子(きおいじし)と呼ばれる大獅子が練り歩く。

当社神事であり、妻科神社の境内摂社である聖徳社(聖徳宮)ともかかわりが深い祭典とされるが、現在は「ながの祇園祭 御祭礼屋台巡行」の名称で定着している。

なお、当社が管轄する兼務神社には、妻科神社の他、湯福神社木留神社加茂神社柳原神社などがあり、これらはいずれも善光寺七社

妻科神社・湯福神社は、武井神社とともに善光寺三鎮守(善光寺三社)である。当社ではこれら兼務神社の御朱印も頂ける。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、病気平癒
弥栄神社(長野市) - 源頼朝が善光寺参詣の際に創祀、7月に御祭礼の祇園祭と屋台行事
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