善光寺七社、奈良大神神社の御神体が奉納された伝説と特殊神事
[住所]長野県長野市三輪8-1-2
[電話]026-232-2838 - 武井神社

美和神社(みわじんじゃ)は、長野県長野市三輪にある神社。現在は武井神社の兼務神社であり、御朱印も武井神社での対応となる。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 水内郡「美和神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

主祭神は大物主命(おおものぬしのみこと)。大国主命の和魂で、水内神(健御名方富命彦神別神社御祭神)の父神と伝えられる。

相殿に、大物主命の母神と伝えられる国業比売神(くになりひめのかみ)、神部神または神服部神(かみはとりのかみ)を祀る。

創建は不詳。善光寺七社の一社であり、『善光寺縁起』には、大和三輪出身の三輪時丸が善光寺に参詣しそのまま当地に留まった。

この時、大和国大神神社の御神体を奉納したので、現在も奈良の大神神社には御神体がない、という伝説が記されている。

当社周辺には時丸の塚と称するものと時丸寺がある。文献上は、貞観3年(861年)に相殿神の国業比売神に神階が授けられたという記述が『日本三代実録』にみられる。

貞観8年(866年)には兵疾の災いを防ぐため、「三和神・神部神」への奉幣読経がなされた。

旧称は三輪神社であったが、安永3年(1774年)に吉田家から許可を受け、現社号に改称した。寛政5年(1793年)、現在の社殿が造営された。

明治6年(1873年)、村社に列し、昭和10年(1935年)に県社に昇格した。昭和61年(1986年)、献幣使参向神社に指定されている。

境内には、明治時代、近隣に住む大須賀忠右衛門が中風快癒を願い勧請した青麻神社や、当社に伝わる特殊神事と関わる境内百末社石祠がある。

例祭は春が4月27日、秋が9月26日・27日。12月16日に越年祭が行われ、百末社石祠に祀られている全国一宮の神々に対して、祝膳が捧げられる。

【ご利益】
平穏安寧、病気平癒、諸願成就など
美和神社(長野市) - 善光寺七社、大和の大神神社の御神体が奉納された伝説と特殊神事
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