住吉神社（すみよしじんじゃ）は、兵庫県小野市垂井町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 賀茂郡「住吉神社」に比定される式内社（小社）の論社。近代社格では県社。

御祭神は、表筒之男命・中筒之男命・底筒之男命の住吉三神。

鎮座地から小野住吉神社とも呼ばれる。当社の創建年代は不詳。もと河内山田に鎮座していたが、市場村喜多島に遷座し、その後に現在地に奉遷することとなった。

元和元年（1615年）、小笠原忠政に社領を寄せられ、慶安年間（1648年-1652年）以降、代々の徳川将軍から社領朱印地として10石を賜った。川内明神と呼ばれた。

甲田重信が万治2年（1659年）に描いた三十六歌仙絵馬が、寛政8年（1796年）に大原重政によって奉納されている。現在は小野市立好古館に保管されている。

その後、小野藩主一柳家より氏神として厚く崇敬され、燈籠・鳥居など多くの寄付を賜り、それらは今なお現存している。

また、地方の大社として一般の人々の崇敬も厚く、明治4年（1929年）に郷社、昭和17年（1942年）6月には皇紀2600年を奉祝し県社に列せられた。

現在の本殿は宝暦年間（1751年-1764年）に再建され、続いて神門・拝殿・その他の建物も再建され、その後、幾多の大改修を経て現在に至っている。

例祭は10月、体育の日（第2月曜日）の前日の日曜日。神事の後、子供神輿10基の渡御があり、市場太鼓奉納演奏がある。還暦者特別神楽祈祷と、還暦者による厄除行事である餅まきがある。

何より「犬幸祈願」と称して11月下旬に犬の七五三詣や、犬を対象としたお守りなどを販売していることで有名。2013年からはゴールデンレトリーバーなどの犬による神楽舞（犬幸の舞）を行っている。

境内社に稲荷社や大和宮がある。

なお、式内社「住吉神社」は、『延喜式神名帳』に記載がある住吉神社の七社、いわゆる住吉七社の一つ。

他の論社に、加東市内上鴨川、秋津、下久米に当社および式内同名神社がある。

【ご利益】
交通安全、安産、厄災除け、家内安全、犬幸祈願、ペット愛護（公式HP）

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