ヤマトタケル創建、金の成る木「鬱金の櫻」が有名な、狼札がある甲斐の古社
[住所]山梨県甲府市御岳町2347
[電話]055-287-2011
金櫻神社(かなざくらじんじゃ)は、山梨県甲府市御岳町にある神社。御岳山金櫻神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 山梨郡「金桜神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
御祭神は、少彦名命(淡島さま。医薬・禁煙・無病息災の神)、大己貴命(大黒さま。商売繁昌・福徳円満・縁結びの神)、須佐之男命(祇園さま。厄除、勇気倍増の神)。
相殿に、日本武尊命(経営の神)、櫛稲田媛命(子育て婦徳の神)を祀る。例祭は春が4月21日・22日、秋が10月17日で、御岳大神楽が奉納される。12月2日に特殊神事の鎮火祭がある。
第10代崇神天皇の御代、各地に疫病蔓延し 天皇は深く憂慮されて諸国に神祇を祀って悪病退散・万民息災を祈願。この時、甲斐国では金峰山(北方約30キロ)山頂に少彦名命を祀った。
その後、第12代景行天皇の御代、日本武尊命が東国巡行の際に参拝、大己貴命と須佐之男命を合祀し、これを奥宮とし、現在地に里宮として当社を創建した。
さらに第42代文武天皇2年(698年)、大和国金峰山より蔵王権現を勧請した。江戸末期まで蔵王権現と呼ばれた所以。神仏混合で、下記が社号の由来となる。
鎌倉時代には幕府執権の北条時頼が大般若経を奉納し、日蓮も法華経を奉納している。
中宮本殿は鎌倉時代の建築で国の重要文化財であったが、昭和30年(1955年)12月18日の火災で、室町期の東宮本殿はじめ12棟や伝左甚五郎作の昇竜降竜とともに焼失。
武田勝頼奉納と伝わる能面八面、住吉蒔絵手箱、家紋散蒔絵手箱、筏散蒔鼓胴、武具散蒔絵鼓胴がそれぞれ県指定文化財。昇竜降竜は堀友二作のものが奉納されている。
古くから日本水晶の発祥の地として、火の玉・水の玉の御神宝と、金の成る木と言われる御神木・鬱金の櫻が有名。
鬱金の櫻は4月下旬から5月上旬にかけて淡い黄金味を帯びた花が満開となり、この季節にこの櫻を拝み水晶のお守りをうけると一生涯金運に恵まれ、厄難解除のご神徳を受けられると全国各地から参拝客が訪れる。
神使は白狗と狼。秩父地方の三峯神社や奥多摩の武蔵御嶽神社などと同じ、眷属信仰・狼信仰が発展し、現在でも狼札を配布している。日本三御嶽の中で、花の御嶽とも言われるという。
なお、式内社「金桜神社」の論社は他に、山梨市の歌田・万力・牧丘町杣口に同名神社がある。当社を含め、いずれも金峰山の里宮で、式内社は金峰山山頂の本宮の可能性がある。
【ご利益】
病気平癒、商売繁盛、厄災除け、金運
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[電話]055-287-2011
金櫻神社(かなざくらじんじゃ)は、山梨県甲府市御岳町にある神社。御岳山金櫻神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 山梨郡「金桜神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
御祭神は、少彦名命(淡島さま。医薬・禁煙・無病息災の神)、大己貴命(大黒さま。商売繁昌・福徳円満・縁結びの神)、須佐之男命(祇園さま。厄除、勇気倍増の神)。
相殿に、日本武尊命(経営の神)、櫛稲田媛命(子育て婦徳の神)を祀る。例祭は春が4月21日・22日、秋が10月17日で、御岳大神楽が奉納される。12月2日に特殊神事の鎮火祭がある。
第10代崇神天皇の御代、各地に疫病蔓延し 天皇は深く憂慮されて諸国に神祇を祀って悪病退散・万民息災を祈願。この時、甲斐国では金峰山(北方約30キロ)山頂に少彦名命を祀った。
その後、第12代景行天皇の御代、日本武尊命が東国巡行の際に参拝、大己貴命と須佐之男命を合祀し、これを奥宮とし、現在地に里宮として当社を創建した。
さらに第42代文武天皇2年(698年)、大和国金峰山より蔵王権現を勧請した。江戸末期まで蔵王権現と呼ばれた所以。神仏混合で、下記が社号の由来となる。
以金為神 以桜為霊古代には甲斐国司が参詣し、空海は自筆経文を奉納したという。甲斐武田氏の祈願所として崇拝され、始祖の逸見清光が中宮社殿を再建。
鎌倉時代には幕府執権の北条時頼が大般若経を奉納し、日蓮も法華経を奉納している。
中宮本殿は鎌倉時代の建築で国の重要文化財であったが、昭和30年(1955年)12月18日の火災で、室町期の東宮本殿はじめ12棟や伝左甚五郎作の昇竜降竜とともに焼失。
武田勝頼奉納と伝わる能面八面、住吉蒔絵手箱、家紋散蒔絵手箱、筏散蒔鼓胴、武具散蒔絵鼓胴がそれぞれ県指定文化財。昇竜降竜は堀友二作のものが奉納されている。
古くから日本水晶の発祥の地として、火の玉・水の玉の御神宝と、金の成る木と言われる御神木・鬱金の櫻が有名。
鬱金の櫻は4月下旬から5月上旬にかけて淡い黄金味を帯びた花が満開となり、この季節にこの櫻を拝み水晶のお守りをうけると一生涯金運に恵まれ、厄難解除のご神徳を受けられると全国各地から参拝客が訪れる。
神使は白狗と狼。秩父地方の三峯神社や奥多摩の武蔵御嶽神社などと同じ、眷属信仰・狼信仰が発展し、現在でも狼札を配布している。日本三御嶽の中で、花の御嶽とも言われるという。
なお、式内社「金桜神社」の論社は他に、山梨市の歌田・万力・牧丘町杣口に同名神社がある。当社を含め、いずれも金峰山の里宮で、式内社は金峰山山頂の本宮の可能性がある。
【ご利益】
病気平癒、商売繁盛、厄災除け、金運
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