墓所に幕末の思想家・吉田松陰を祀る学業の神、桂太郎の墓も
[住所]東京都世田谷区若林4-35-1
[電話]03-3421-4834

松陰神社(しょういんじんじゃ)は、東京都世田谷区若林にある神社。近代社格では府社。主祭神は幕末の思想家・教育者である吉田松陰(吉田寅次郎藤原矩方命)。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

鎮座地にはかつて長州藩主の別邸があった。松陰が安政の大獄で刑死した4年後の文久3年(1863年)、高杉晋作など松陰の門人によって小塚原の回向院にあった松陰の墓が当地に改葬された。

明治15年(1882年)11月21日、門下の人々によって墓の側に松陰を祀る神社が創建された。現在の社殿は昭和2年(1927年)から昭和3年(1928年)にかけて造営されたものである。

松陰の50年祭に際して寄進された26基の燈籠には、伊藤博文、木戸孝正、山縣有朋、桂太郎、乃木希典、井上馨、青木周蔵などの名前が刻まれている。

松下村塾を模造した建物、頼三樹三郎、広沢真臣らの墓もある。松陰らが眠る墓域は幕末時代、徳川勢により一度破壊されたが、明治元年(慶応4年)、木戸孝允がこれを修復整備した。

墓域には現在も、木戸が寄進した鳥居が残っている。また、敷地に隣接する形で桂太郎の墓もある。桂自身の遺言により、この地に埋葬された。

徳富蘆花の『謀反論』でも書かれているが、谷を挟んだ向こう側には豪徳寺がある。豪徳寺は吉田を刑死させた安政の大獄を起こした井伊直弼の菩提寺である。

参道にある松陰神社商店街では、「幕末維新祭り」を企画・運営している。この祭りでは、松下村塾の面々や奇兵隊士に扮した人たちがパレードしたり、幕末維新ファン交流広場という名の幕末グッズ売り場が出たりする。

なお、生誕地である山口県萩市にも同名の神社がある。

【ご利益】
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松陰神社(世田谷区) - 墓所に幕末の思想家・吉田松陰を祀る学業の神、桂太郎の墓も
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松陰神社(世田谷区)の御朱印