垂仁天皇皇子を祀る、春日神の遷幸の休息地、ナマズと地震守護
[住所]三重県伊賀市阿保1555
[電話]0595-52-1050
大村神社(おおむらじんじゃ)は、三重県伊賀市阿保にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 伊賀国 伊賀郡「大村神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
主祭神は大村神(おおむらのかみ)。社伝では、第11代垂仁天皇皇子の息速別命(いこはやわけのみこと/おきはやわけのみこと)としている。
創建は不詳だが、当社は春日神が奈良時代の神護景雲2年(768年)に常陸(鹿島神宮)から三笠山(春日大社)に遷幸する際に休息した地だという。
現在、当社では武甕槌命・経津主命・天児屋根命が配祀されている。
平安時代の貞観5年(863年)、神階が正六位上から従五位下に昇叙された。また『和名抄』に見える地名のうちでは、現鎮座地は伊賀郡阿保郷に比定される。
『三国地志』によれば、社殿は永正年間(1504年-1521年)の火災に遭い、さらに天正9年(1581年)の天正伊賀の乱で焼失したが、天正15年(1587年)に再建されたという。
この時造営された本殿は、現在も宝殿として残されている。国の重要文化財。
この天正15年の棟札では社名は「鹿嶋大明神」とあり、元和7年(1621年)・安永8年(1779年)の棟札では「鹿嶋宮」とも見える。
天正15年以降は秋永氏が神職を担っていた。別当寺は禅定寺だったが、明治初年に廃寺。
明治維新後、明治17年(1884年)8月7日に郷社に列し、明治39年(1906年)12月に神饌幣帛料供進神社に指定され、昭和5年(1930年)11月27日に県社に昇格した。
現在の本殿は、明治23年(1890年)の造営。春日造で、屋根は檜皮葺である。
例祭は11月2日・3日で、秋季例大祭。春季例大祭が4月10日にある他、9月1日には地震除災祈願祭がある。
当社は地震守護として有名であり、境内にはナマズが暴れないよう封印している要石や、諸願成就の水かけナマズがある。
要石については、鹿島神宮・香取神宮が有名ではあるが、他に、石川県輪島市の重蔵神社などにもある。
奇鐘「虫喰鐘」がある。日本三大奇鐘の一つ。「虫喰鐘」の名は表面の瘤が落ちたことに由来するが、もとは禅定寺の梵鐘で、明暦2年(1656年)の完成になる。いくつかの悲劇的な伝承が残されている。
境内の参道から社殿付近には、宮山古墳群と称される円墳数基が分布する。その中に、宮内庁治定墓「息速別命墓」、西法華寺古墳があり、当社御祭神の陵墓とされる。
また、当社付近には持統天皇・聖武天皇・斎王の頓宮伝承地である阿保頓宮跡がある。
【ご利益】
地震守護、地震除災祈願、交渉・リフレッシュ、交渉成功など

【関連記事】
・三重県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧
[電話]0595-52-1050
大村神社(おおむらじんじゃ)は、三重県伊賀市阿保にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 伊賀国 伊賀郡「大村神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
主祭神は大村神(おおむらのかみ)。社伝では、第11代垂仁天皇皇子の息速別命(いこはやわけのみこと/おきはやわけのみこと)としている。
創建は不詳だが、当社は春日神が奈良時代の神護景雲2年(768年)に常陸(鹿島神宮)から三笠山(春日大社)に遷幸する際に休息した地だという。
現在、当社では武甕槌命・経津主命・天児屋根命が配祀されている。
平安時代の貞観5年(863年)、神階が正六位上から従五位下に昇叙された。また『和名抄』に見える地名のうちでは、現鎮座地は伊賀郡阿保郷に比定される。
『三国地志』によれば、社殿は永正年間(1504年-1521年)の火災に遭い、さらに天正9年(1581年)の天正伊賀の乱で焼失したが、天正15年(1587年)に再建されたという。
この時造営された本殿は、現在も宝殿として残されている。国の重要文化財。
この天正15年の棟札では社名は「鹿嶋大明神」とあり、元和7年(1621年)・安永8年(1779年)の棟札では「鹿嶋宮」とも見える。
天正15年以降は秋永氏が神職を担っていた。別当寺は禅定寺だったが、明治初年に廃寺。
明治維新後、明治17年(1884年)8月7日に郷社に列し、明治39年(1906年)12月に神饌幣帛料供進神社に指定され、昭和5年(1930年)11月27日に県社に昇格した。
現在の本殿は、明治23年(1890年)の造営。春日造で、屋根は檜皮葺である。
例祭は11月2日・3日で、秋季例大祭。春季例大祭が4月10日にある他、9月1日には地震除災祈願祭がある。
当社は地震守護として有名であり、境内にはナマズが暴れないよう封印している要石や、諸願成就の水かけナマズがある。
要石については、鹿島神宮・香取神宮が有名ではあるが、他に、石川県輪島市の重蔵神社などにもある。
奇鐘「虫喰鐘」がある。日本三大奇鐘の一つ。「虫喰鐘」の名は表面の瘤が落ちたことに由来するが、もとは禅定寺の梵鐘で、明暦2年(1656年)の完成になる。いくつかの悲劇的な伝承が残されている。
境内の参道から社殿付近には、宮山古墳群と称される円墳数基が分布する。その中に、宮内庁治定墓「息速別命墓」、西法華寺古墳があり、当社御祭神の陵墓とされる。
また、当社付近には持統天皇・聖武天皇・斎王の頓宮伝承地である阿保頓宮跡がある。
【ご利益】
地震守護、地震除災祈願、交渉・リフレッシュ、交渉成功など

【関連記事】
・三重県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧

コメント