信夫三山の一つ羽黒山、信夫三山暁まいりと日本一の大わらじ奉納
[住所]福島県福島市御山字羽山
[電話]024-535-0519

羽黒神社(はぐろじんじゃ)は、福島県福島市の信夫三山の一つ羽黒山にある神社。御朱印の有無は不明。現在は山麓の黒沼神社の摂社となっている。

御祭神は渟中太命(ぬなかふとのみこと)。第29代欽明天皇の皇子で、皇位継承の跡目争いで破れ、陸奥へ逃れて信夫山に移り住んだと伝えられている。

渟中倉太珠敷尊、『古事記』では沼名倉太玉敷命という欽明天皇の皇子が見える。第30代敏達天皇のことであり、特に皇位継承争い、陸奥への逃避の史実はない。

中世以降、神仏習合した黒羽権現として信夫山伏の中核をなしてきた。社殿は再三にわたって火災で焼失。昭和51年(1976年)にも焼失し、その後拝殿が再建された。

昭和火災以前の本殿は弘化2年(1845年)の上棟で、その四隅の彫刻とともに貴重な文化財だったという。

何よりも信夫三山暁まいりで知られる。旧正月14日にあたる毎年2月10日から11日に信夫山で行われる祭事で、日本一の大わらじを奉納するメーンイベントの主舞台が当社。

地元御山地区の御山敬神会によって長さ12メートル、幅1.4メートル、重さ2トンという巨大わらじが作られ、約100人の担ぎ手によって麓を練り歩いた後、長い坂道と険しい参道を経て、当社に奉納される。

昔、当社に仁王門があり、安置されていた仁王様の足の大きさにあった大わらじを作って奉納したことが由来とされ、江戸時代から300年以上にわたり受け継がれている。

現在も近くに仁王門平と呼ばれる地があるが、そこが当社の仁王門が建っていた場所で、仁王門跡として史跡指定されている。明治期に取り壊された。

大わらじ奉納では、五穀豊穣、家内安全、身体強健などを祈願し、また、足腰が丈夫になるほか、縁結びの神とも言われ、3年続けてお参りすると恋が結ばれるという言い伝えもある。

境内や参道では、縁起物のマサル・だるま・金のわらじ付き破魔矢や干支にちなんだ絵馬・ゆず飴などの露店が軒を並べ、夜半から翌朝にかけて多くの参拝者が訪れる。8月の福島わらじまつりに受け継がれる。

【ご利益】
縁結び、五穀豊穣、家内安全、身体壮健
羽黒神社(福島市) - 信夫三山の一つ羽黒山、信夫三山暁まいりと日本一の大わらじ奉納
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