イザナギとイザナミが天降ったオノコロ島に比定される沼島に鎮座する社
[住所]兵庫県南あわじ市沼島
[電話]0799-57-0777 - 沼島総合観光案内所

おのころ神社(おのころじんじゃ、自凝神社)は、兵庫県南あわじ市沼島にある神社。御朱印の有無は不明。淡路島本島、南あわじ市榎列下におのころ島神社があるが、別の神社。

御祭神は伊弉諾神伊弉冉神天照皇大神。小高い山の上にあり、山上に向かって階段が続く。地元では、この山全体を「おのころさん」と呼び御神体として信仰し続けてきた。

イザナギとイザナミが天浮橋で、天沼矛を使って、混沌とした大地をかき混ぜ、矛から滴り落ちたもの(塩、潮とも)が、積もって生成されたのが淤能碁呂嶋(オノコロ島、オノゴロ島、自凝島)。

ここから国産みがスタートする。自凝島における国産みにおいて、イザナギとイザナミが最初に産むのが淡路島なので、淡路島(全体かその一部)=自凝島とするには無理があることになる。

上立神岩、屏風岩、あみだバエなどの奇岩で知られる沼島は、淡路島のすぐ南に位置し、この島こそが自凝島とする説が根強い。

上立神岩は、当社から山道を歩くこと30-40分ほどで着く場所から見ることができるが、そもそもこの岩も天沼矛から滴り落ちたものの一部という伝承がある。

上立神岩こそが天之御柱との説もあるが、男根型であり男性を象徴しているのに対して、女陰型で女性を象徴している下立神岩も沼島にはある。そもそも沼島の名称そのものも、「天沼矛からできた島」という意味がありえる。

この島には他にいくつかの神社が鎮座しているが、弁財天、八幡など後世のものと考えられるものばかりの中で、当社も由緒こそ乏しいが、当社、というか「おのころさん」への信仰は神代の時代からの可能性もある。

自凝島は、イザナギとイザナミが天之御柱を建て、八尋殿を建て、結婚生活を行った場であり、その意味では日本初のSEXが行われた地。日本発祥の地とも考えられるこの島と当社は、夫婦和合や子宝などのパワースポットとしても知られている。

【ご利益】
縁結び、夫婦和合や子宝
おのころ神社 - イザナギとイザナミが天降ったオノコロ島に比定される沼島に鎮座する社
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