「天の磐船」を御神体とする天孫ニギハヤヒ降臨の地、岩窟めぐり
[住所]大阪府交野市私市9-19-1
[電話]072-891-2125

磐船神社(いわふねじんじゃ)は、大阪府交野市私市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

交野市の南端、天野川の渓谷沿いにあり、「天の磐船」(あめのいわふね)とよばれる天野川を跨ぐように横たわる高さ約12メートル・長さ約12メートルの舟形巨岩を御神体としている。

本殿はなく、巨岩の前に小さな拝殿があり、そこから御神体に対して参拝することになる。南側(上流)に社務所がある。

起源は不明であるが、天孫である天照国照彦天火明奇玉神饒速日尊が天の磐船に乗って河内国河上の哮ヶ峯(たけるがみね)に降臨されたとの伝承がある。

交野に勢力を保っていた肩野物部氏という物部氏傍系一族の氏神であり、一族が深く関わっていたといわれている。

中世以降は、山岳信仰や住吉信仰の影響を受け、現在も境内には神仏習合の影響が色濃く残されている。

当社と住吉大社の関係は深く、『住吉大社神代記』にも記述されており、住吉大社の所領か、あるいは住吉大神と縁の深い「生駒山」北の境界となっていた。

鎌倉時代にはこの住吉の神の本地仏としてその大岩に大日如来・観音菩薩・勢至菩薩・地蔵菩薩の四石仏が彫られ、四社明神として知られた。

境内の大岩には不動明王が彫られ、天文14年(1545年)銘がある。

度重なる天野川の氾濫による社殿、宝物などの流失が続いた。

江戸時代の宝永年間(1704年-1707年)に四村宮座の争いから、各村御神霊をそれぞれ神輿にのせて持ち帰り、それぞれの村に新たに社殿を設け氏神として祀った。

そのため、当社は荒廃したが、その後村人たちの努力により伝承は守られ、明治維新後に復興。

岩窟めぐりが有名。多数の巨石が形作る岩窟は広い洞窟、狭い穴、天野川の急流で削られた岩々などからなり、特別な行法を知らない人でもめぐるだけで行となると言われている。

作法があるので、その諸注意に従うこと。

磐座・磨崖仏めぐりもある。御神体の「天の磐船」はもちろん、天の岩戸・道祖神・四社明神・不動明王・白龍の滝など。いずれも大阪のパワースポットとして広く知られている。

【ご利益】
リフレッシュ、身体壮健、家内安全、諸願成就など(公式HP
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磐船神社(交野市)の御朱印