北海道羽幌町鎮座、移住者の増加とともに成長した稲荷神、7月には神輿渡御
[住所]北海道苫前郡羽幌町南大通6-1
[電話]01646-2-1041

羽幌神社(はぼろじんじゃ)は、北海道苫前郡羽幌町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

明治19年(1886年)頃、わずか漁民十数名が羽幌にきて漁業を営んでいた。その際に、漁場内に一小社を建て、稲荷大明神を祀っていた。

その後、漁場の発展とともに移住者が増加したが、鎮守の神として崇める社祠がなく、この小社を氏神に代えていた。

明治22年(1889年)頃、住民が協議して社殿を建築し、毎年祭事を行なっていたが、明治30年(1897年)に苫前村より分離して羽幌に戸長役場が設置されると、本格的な神社の創建の機運が高まった。

明治33年(1900年)、元来の小祠を南大通6丁目に移転し、翌34年(1901年)には無格社として現社号を公称した。

この年、京都の伏見稲荷大社から御分霊を奉斎して海路はるばる当地前浜に到着した日が7月9日だった。そのため、翌年からこの日を例祭日と定め、現在まで続いている。

御祭神は豊御食津能大神。稲荷さんと親しまれる、五穀豊穰・大漁満足・商売繁盛の神。伏見稲荷大社であれば宇迦之御魂大神だと思われるが、豊宇気毘売命と御饌津神が習合したような神名は珍しい。

明治35年(1902年)に二級町村制の施行とともに社殿の改築を企画し、明治38年(1905年)4月に社殿が落成。明治43年(1910年)6月25日に村社に列し、大正12年(1923年)5月30日に郷社に昇格する。

例祭は7月8日の宵宮に始まり、9日・10日の2日間に渡って神輿渡御が行なわれ、町文化財指定伝統の越中赤坂奴振りと加賀獅子を始め、粋な半纏長パッチの艶龍会女神輿、各町内から3基の子供神輿、郷土芸能おろろん太鼓などを従えて盛大に斎行される。

特に10日は川北から当社への帰路の渡御には、3ヶ所で行なわれる本神輿と加賀獅子の練り合いが勇壮で、町の内外を問わず評判が高い。

また神輿が神社の鳥居をくぐり境内に入ってから、入り乱れて行なわれる最後の練り合いは圧感で、若者の熱気が爆発、社殿前は大勢の見物人で埋め尽くされる。

【ご利益】
大漁満足・商売繁盛(公式HP
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羽幌神社の御朱印