霊峰湯の岳、いわき湯本温泉の守護神、5月例祭で海潮水汲神事
[住所]福島県いわき市常磐湯本町三函322
[電話]0246-42-2007

温泉神社(おんせんじんじゃ)は、福島県いわき市常磐湯本町のいわき湯本温泉にある神社。『延喜式神名帳』にある「温泉神社(陸奥国・磐城郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社温泉に関わる式内社である。参拝すれば、御朱印を頂ける。

佐波古神社とも。社家に伝わる『神幸由来記』など古文書によれば、神代の昔、現在地より4-5キロ西方にそびえる霊峰湯の岳(佐波古峰、標高600メートル)を神体山として、山そのものを信仰した。現在も山頂には磐座が残り、登拝神事が伝わる。

第40代天武天皇2年・白鳳2年(674年)9月9日、初代神主として小子部宿禰佐波古直足が宮仕えし、湯の岳より下山して里宮として遷座。第56代清和天皇の貞観5年(863年)10月29日に従五位下の神階を授かる。

以後、三度遷座して現在地に遷ったのが延宝6年(1678年)であるという。なお、現在地への遷座は慶安4年(1651年)とも、明和5年(1768年)とも。

もともと少彦名命を祀ったが、後に日本武尊が東征において当地に進駐した際、大和国三輪大社の主祭神である大物主大神大巳貴命として勧請・合祀した。江戸末期に事代主命を相殿に祀った。

例祭は5月2日。前日に同市泉町下川の剣浦で海潮水汲神事を行い、神前に奉奠し祭儀を執行する。5月の山野の花をかざして神を迎えるため、花祭・三枝祭・サツキ祭などとも呼ばれる。

【ご利益】
災厄除け・家内安全・子育て・健康長寿・諸願成就
温泉神社(いわき市) - 霊峰湯の岳、いわき湯本温泉の守護神、5月例祭で海潮水汲神事
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