総鎮守、恋愛成就のパワースポットで、9月の例祭には流鏑馬や郷土芸能
[住所]岩手県遠野市松崎町白岩23-19
[電話]0198-62-2647

遠野郷八幡宮(とおのごうはちまんぐう)は、岩手県遠野市松崎町にある神社。近代社格では郷社。遠野郷の総鎮守で、恋愛成就のパワースポットとしても知られている。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は誉田別尊大国主神事代主神少彦名神御年神を配祀する。

由緒は不詳な部分も多いが、文治5年(1189年)に平泉の藤原氏追討に従軍として功があり、源頼朝から遠野郷を賜った阿曽沼広綱が宇夫方広房を代官として送り、松崎村駒木に「舘」を築いて氏神であった八幡神を祀って遠野郷を統治したのが始まり。

その後、阿曽沼親綱が横田城を築き、城の鬼門である東北の方角に八幡神を勧請して崇敬したのが当社の創建だという。

慶長5年(1600年)、阿曽沼氏衰退後、遠野は南部領となり、寛永4年(1627年)、南部直栄が八戸から転封した。南部氏も当宮を篤く崇敬し、社領10石を寄進。

さらに直栄は寛文元年(1661年)、当宮を宮代より現在地に遷宮し、流鏑馬用の馬場を造営し、祭典を盛大に行ったという。

大正2年(1913年)、本殿・幣殿を改築。昭和25年(1950年)に現社号に改称。昭和26年(1951年)には出雲大社の御分霊ほか三柱の神を合祀する。

昭和42年(1967年)には創建780年・現在地遷宮300年を記念して幣殿・拝殿を改築。昭和62年(1987年)には八百年大祭を執行した。

平成14年(2002年)からは創建820年・現在地遷宮350年記念事業を興し、平成15年(2003年)に本殿屋根改修、幣殿を改築、平成16年(2004年)にお待殿(参拝者控え室)を改築した。

平成19年(2007年)に社務所を改築、同10月には記念事業完成奉告大祭を行い、現在に至る。

例祭は9月中旬で、遠野まつりと共催で神賑行事が行われる。神輿・役太神楽・役神楽・役じしなど郷土芸能が多く催される。

遠野南部流鏑馬が斎行される。当宮では寛文年間以来の伝統であり、8月には櫛引八幡宮、9月には当宮の例祭期間に奉納される。明治維新後、停止していた時期もあったが、戦後に復興した。

5月5日には出雲大神祭があり、縁結び祈願祭や子供やぶさめがある。10月初旬には当宮の宮旗争奪グラウンドゴルフ大会がある。

境内摂末社に、顕功神社・守護神社(十二支社)稲荷社・山神社・天神社・甲子社 ・鍛冶神社・不動神社がある。飛び地境内社の祖霊社として、顕功神社がある。

当宮は宮古市の黒森神楽(国の重要無形民俗文化財)の南廻りの巡行の神楽宿でもある。2年に1度(西暦奇数年)の南廻りの年には、3月初旬、当宮で黒森神楽を見ることができる。

【ご利益】
勝運・武運長久、縁結び、病気平癒、身体壮健など(公式HP
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遠野郷八幡宮の御朱印