山田天満宮（やまだてんまんぐう）は、愛知県名古屋市北区山田町にある神社。菅原道真を祀る天神・天満宮。桜天神社、上野天満宮とともに名古屋三天神の一つ。参拝すれば、「尾張天神」などとある御朱印を頂ける。境内社の金神社の御朱印もある。

寛文12年（1672年）、尾張徳川家2代藩主徳川光友が尾張藩の学問祈願所ならびに名古屋城の鬼門守護神として太宰府天満宮から菅原道真の神霊を勧請し、春日井郡山田郷（現　北区山田町）に社殿を創建した。

当宮は名古屋城の鬼門の方位に位置し、八方除守護神としても祈願され、天満宮に通常ある撫牛は当宮にもあるが、その他に、当社には方向祈願牛が祀られている。

例祭は10月25日。1月25日には初天神とうそ替え神事が、12月第2日曜には人形供養神事がある。1月16日が左義長祭（どんど焼）。

境内社に金神社（こがねじんじゃ）がある。金運の神として知られている縁起の良い名前を持つ神社。延享3年（1746年）に創建され、山田町4丁目に鎮座していたが、昭和58年（1983年）に当宮境内に遷座した。

銭洗い（黄金洗い）が有名で、ざるの中に財宝または金銭、宝くじなどを入れ、えびす様・だいこく様に三度ずつ御神水を掛け洗い清めると、金運招福、開運くじなどの御神徳を授かるといわれている。

御祭神は、恵比須神・大国主命（大黒天）・金山彦神・岐神。毎年1月3日と8日の午前11時より初金祭（はつこがねまつり）が、毎年8月8日午後6時30分より金護摩祭（こがねごままつり）が斎行される。

当宮の境内社として他に、御嶽神社がある。その神域に祀られている「よりそい石」は、優しく撫でて参拝すると良縁成就のご利益が得られるという。城山八幡宮、高牟神社とともに名古屋の恋の三社めぐりの一つ。

詳細は不明だが、当社を『延喜式神名帳』にある「小口神社（尾張国・山田郡）」に比定して式内社とする説があるらしい。当社は江戸期の創建であり、可能性は低そうだが。

式内社「小口神社」は通常、所在不詳とされることが多いが、参考社や論社が当社の他にもいくつかある。

【ご利益】
学業・受験合格、金運、商売繁盛、良縁など（公式HP）

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