海を臨める江戸中期の創建の神社、木原崇雲の寄進と庖丁塚
[住所]北海道函館市大森町22-6
[電話]0138-22-2637

大森稲荷神社(おおもりいなりじんじゃ)は、北海道函館市大森町にある神社。近代社格では無格社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

大森浜や海にほど近い、海を臨める神社として知られる。御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。例祭は9月10日。例祭、初午祭に松前神楽が奉奏される。

創祀年代は函舘の累次の大火で不詳だが、「弘化三年再建(弘化3年は1846年)」の棟札があること、また寛文9年(1669年)に「大森」の名が地図上に見えることから、江戸中期の創建と考えられている。

明治7年(1874年)に大森町8-3の旧社地に再営。明治40年(1907年)の大火に類焼後、明治43年(1910年)に現在地に移転する。それまでは大森浜に面して祀られていたが、この時より街の方向、北向きに祀られることになった。

昭和9年(1934年)の大火にも類焼、昭和12年(1937年)に社殿、社務所、鳥居、手水舎、玉垣などを再営する。現在の二の鳥居、狛犬はそれ以前からのものである。

昭和45年(1970年)に木原崇雲の寄進により、これまでの神明造総桧社殿を矢不来天満宮に委譲し、不燃の朱塗流造社殿を再営した。

昭和46年(1971年)、社務所を再建、昭和61年(1986年)には105坪の境内地を拡張、その境に朱塗石玉垣を建立した。

境内には木原崇雲顕彰碑と料理の上達、庖丁への感謝を表わす庖丁塚が建立されている。年に一回、包丁塚祭が行われる。附属団体として大森稲荷神社奉賛会、大森稲荷神社敬神婦人会がある。

当社から望める、大森浜から昇る初日の出が評判で、初詣の際の人気スポットになっている。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、料理上達
大森稲荷神社(函館市)1
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