京都嵯峨に鎮座する、理・美容業の祖神を祀る日本で唯一の「髪」の神社
[住所]京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10-2
[電話]075-882-9771

御髪神社(みかみじんじゃ)は、京都府京都市右京区嵯峨小倉山の嵯峨観光鉄道トロッコ嵐山駅前にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

日本で唯一の「髪」の神社で、亀山天皇の御陵の近くに鎮座する。髪を大事にしたい女性、髪に関する悩みを抱える男性、全国の理・美容業者、髪に関するあらゆる企業からの崇敬を受けている。

御祭神は藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)公。

亀山天皇(在位:1260年-1274年)の御代、藤原鎌足の末孫で、皇居の宝物守護にあたる武士だった北小路左衛尉藤原基春は、文永年間(1264年-1275年)に下関に居を構え、紛失した宝刀「九王丸」の探索をしていた。

基春の三男である政之は、その間、生活の糧を得るため、その地において庄屋の婦女の髪を結って父を助けた。これが髪結い職の起源だという。

基春没後の弘安4年(1281年)、政之は住いを鎌倉に移す。建武2年(1335年)7月17日に死去するが、その処世と功績が認められ、従五位を下賜された。

明治30年(1987年)には長野の善光寺に政之の墓碑が建立され、昭和の初めまで、全国の理・美容業者は、敬髪と始祖の冥福を祈るため、政之の命日である17日を毎月の定休日としたという。

「髪」すなわち「神」に通ずるものとして、主神の政之を祀り、崇敬者の献髪を納祭した髪塚があり、日々神職により祈拝を受ける。

毎年御大祭日には、業祖神零祭と髪供養により、髪より享ける大きな恩恵に感謝する。境内にある玉垣には、アートネイチャーやリーブ21など、髪の毛に関する企業の奉納がある。

髪に関する各種お守が用意されている。遠方在住の崇敬者のために、通信販売も行っている(参考)。

現在では、人間の頭を守る髪は頭の神でもあるとされ、合格祈願などに訪れる参拝客も多いという。

【ご利益】
髪に関するあらゆる悩みや産業発展、守護神(公式HP
御髪神社 - 京都嵯峨に鎮座する、理・美容業の祖神を祀る日本で唯一の「髪」の神社
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御髪神社の御朱印