安倍晴明ゆかりの縁結びで有名な貞観年間創建の古社、日本最大の大獅子も
冠纓神社(香川県高松市香南町由佐1413)
[住所]香川県高松市香南町由佐1413
[電話]0878-79-2604

冠纓神社(かんえいじんじゃ)は、香川県高松市香南町にある神社。近代社格では県社さぬき十五社の7番。別名は「かむろ八幡宮」で、香南町の氏神として親しまれ、縁結び神社としても知られる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は、帯中津日子命品陀和気命息長帯比売命

貞観3年(861年)、讃岐巡礼中の円珍が井原庄に着いた時、鳩峰大自在王菩薩が現われて井原庄を鎮護すると告げた。このため円珍はこの地の里人の力を借りて、宝蔵寺を建立した。

延文2年(1357年、南朝:正平11年)、細川頼之が厚く保護・尊崇し、京都石清水八幡宮の冠纓を奉納した。そこで冠尾(かむりお、またはかむろ)八幡宮と呼ばれるようになり、現社号につながる。

以後も細川氏による信仰・保護を受け、細川氏が衰えた後も由佐氏がこれを引き継いだ。後に讃岐国を支配した生駒親正や松平頼重も社領の寄進をするなど当社を崇敬した。

明治に入ると郷社に列格し、明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進神社に指定された。大正7年(1918年)には県社に昇格。

秋季例祭は10月第2日曜日。そこで奉納される夫婦大獅子舞で使用される大獅子は県指定有形民俗文化財で、日本一の大きさともいわれる。

境内には樹齢800年以上の楠を始め100種以上に及ぶ植物が群生しており、香川県自然記念物に指定されている。

昭和57年(1982年)、『万葉集』天治本が発見され、万葉集 巻第十五残巻(天治本)として国の重要文化財に指定された。

讃岐国香東郡井原庄出生説もある安倍晴明が神主をしていたという伝承もある。境内には安倍晴明神社がある。他にも境内社として、地神社(地球新生神宮)がある。

また、当社との関係は不詳だが、表参道に「神社発祥の聖地」の看板がある。近くには「遊衣館由緒」という看板もあり、豊玉毘売が瀬戸内海で船遊びをした折、古川の上流を進み上陸した旨が記されている。

遊衣館は不詳だが、木田郡三木町の鰐河神社、和爾賀波神社などにも豊玉姫命の上陸伝承が残る。

【ご利益】
縁結び・リフレッシュ
冠纓神社 - 安倍晴明ゆかりの縁結びで有名な貞観年間創建の古社、日本最大の大獅子も
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