日本武尊が飛来した地、松原や「日本一低い山」、虎頭の舞
[住所]香川県東かがわ市松原69
[電話]0879-25-3922

白鳥神社(しろとりじんじゃ)は、香川県東かがわ市にある神社。近代社格では県社。新四国曼荼羅霊場7番で、さぬき十五社の1番。さぬき七福神の恵比須神。参拝すれば、御朱印を頂ける。

日本武尊は死後、白鳥となり、伊勢国能褒野(日本武尊能褒野墓)から大和国琴弾原(大和琴弾原古墳)、河内国旧市の邑(軽里大塚古墳)を経て、讃岐国大内郡鶴内の里に止まったため、神陵を造営した。

大川郡松原に飛び去った以前に、海岸に突出した大きな巌で休めた白鳥の伝承が鶴羽神社に残る。

第13代成務天皇の時代、神櫛王に命じ、日本武尊の御子・武皷王を讃岐の国造に封じた。武皷王の神陵は綾歌郡に、神櫛王の神陵は木田郡牟礼町にある。

また、三豊市高瀬町の大水上神社、綾歌郡宇多津町の宇夫階神社、丸亀市綾歌町栗熊西の宇閇神社、塩飽諸島本島の木烏神社などにも武殻王の伝承が残る。

日本武尊の別の御子である第14代仲哀天皇の時代、神籬を建て封戸を寄らせる。これが当社の創祀となる。御祭神は、日本武尊と、妃の両道入姫命橘姫命

寛文4年(1664年)に高松藩初代藩主・松平頼重が朱印地200石を当社へ寄進して再興、以後は天領となった。

頼重はまた、宇和島の和霊神社の創建に参画した猪熊兼古を招聘、当社の宮司職に就かせ、その末裔が現在も当社宮司家となっている。明治5年(1872年)に県社に列格される。

当社の裏境内地の松原は、播磨灘に面して4万坪の広がりを有し、瀬戸内海国立公園の区域に指定され、日本の白砂青松100選に選定されている。

境内にある御山(みやま)は標高3.6メートルの山で、「日本一低い山」。当社では登山証明書を発行している。目通り7.6メートル、樹高30メートル、枝張り30メートルの楠があり、白鳥となった日本武尊の霊が舞い降りたと伝わる。

建久年間(1190年-1199年)の作で、72.2センチの太刀が国の重要文化財に指定されている。猪熊家住宅が県指定有形文化財。

甲冑(白糸縅)、甲冑(糸縅、葵紋付)、長さ36.7センチの弥生時代の遺物である石剱、日本武尊御神影、白鳥宮御額題字書、三十六歌仙扁額が市指定有形文化財。

春季大祭が5月4日-6日、秋季大祭が10月6日-8日。秋祭の渡御にお供する獅子舞の一種である虎頭の舞がある。7月31日が夏越で、花火大会が行われる。12月8日がおみかん焼き。

境内神社には、五宮神社(御祭神:仲哀天皇・神功皇后応神天皇稲依別王・武皷王)、三社神社(御祭神:吉備武彦・大伴武日・武内宿禰)、青山稲荷神社、戎神社がある。

【ご利益】
武運長久、厄災除け、身体壮健
白鳥神社 香川県東かがわ市松原
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白鳥神社(東かがわ市)の御朱印