山の中腹に住む熊野権現と山上の森に住む弁財天の不思議な由緒が残る琉球八社
[住所]沖縄県那覇市泊3-19-3
[電話]098-868-3697 - 波上宮
天久宮(あめくぐう)は、沖縄県那覇市にある神社。琉球八社の一つで、近代社格では無格社。現在は波上宮の兼務神社。参拝すれば、御朱印を頂けるが、波上宮に問い合わせる必要がある。
御祭神は、熊野権現であり、伊弉冉尊・速玉男命・事解男命の三柱。例祭は5月15日(旧暦4月5日)。下記の由緒から考えて、弁財天あるいは市杵嶋姫命が祀られていてもおかしくはないが、記載はない。
康熙52年(1713年、和暦では正徳3年)の『琉球国由来記 巻11 密門諸寺縁起』では、創建を成化年間(1465年-1487年)とし、その創始について次のような伝承がある。
往古、銘刈村(めかりむら)に翁子が閑居していた。ある時、夕陽の没する頃、天久野に威儀を正した法師を従え、気高い女人が山上より下って来るのに出会った。
その山の中腹には小洞窟があり、井戸から水が湧き出て流れている。翁子が法師に女人が何者なのかを尋ねると、法師は、「自分は山の中腹に住んでいるが、女人は山上の森に住む者で名前は分らない」と答えた。
翁子は不思議に思い、気をつけていた。ある時、女人が洞窟に入る時に、途中で姿が消えたのを見た。翁子は驚き、事の次第を王臣に伝えたところ、王は虚実を試さんと役人に命じて洞窟に向かって香を供えた。
この香が自然に燃えたので、その外に社殿を造営して祀った。その時に神託があり。「我は熊野権現なり。衆生の利益のために現れたり。かの女人は国家の守護神なり。弁財天である」と。
昭和19年(1944年)の空襲により社殿を焼失。戦後は御嶽形式により奉祀。昭和47年(1972年)旧暦2月22日に本殿を建立して、奉鎮祭を斎行した。
【ご利益】
諸願成就、国家安全、万民豊楽

【関連記事】
・琉球八社 - 「官社の制」として琉球王朝から特に崇敬された熊野権現を中心とした神社
・沖縄県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、沖縄県に鎮座している神社の一覧
[電話]098-868-3697 - 波上宮
天久宮(あめくぐう)は、沖縄県那覇市にある神社。琉球八社の一つで、近代社格では無格社。現在は波上宮の兼務神社。参拝すれば、御朱印を頂けるが、波上宮に問い合わせる必要がある。
御祭神は、熊野権現であり、伊弉冉尊・速玉男命・事解男命の三柱。例祭は5月15日(旧暦4月5日)。下記の由緒から考えて、弁財天あるいは市杵嶋姫命が祀られていてもおかしくはないが、記載はない。
康熙52年(1713年、和暦では正徳3年)の『琉球国由来記 巻11 密門諸寺縁起』では、創建を成化年間(1465年-1487年)とし、その創始について次のような伝承がある。
往古、銘刈村(めかりむら)に翁子が閑居していた。ある時、夕陽の没する頃、天久野に威儀を正した法師を従え、気高い女人が山上より下って来るのに出会った。
その山の中腹には小洞窟があり、井戸から水が湧き出て流れている。翁子が法師に女人が何者なのかを尋ねると、法師は、「自分は山の中腹に住んでいるが、女人は山上の森に住む者で名前は分らない」と答えた。
翁子は不思議に思い、気をつけていた。ある時、女人が洞窟に入る時に、途中で姿が消えたのを見た。翁子は驚き、事の次第を王臣に伝えたところ、王は虚実を試さんと役人に命じて洞窟に向かって香を供えた。
この香が自然に燃えたので、その外に社殿を造営して祀った。その時に神託があり。「我は熊野権現なり。衆生の利益のために現れたり。かの女人は国家の守護神なり。弁財天である」と。
昭和19年(1944年)の空襲により社殿を焼失。戦後は御嶽形式により奉祀。昭和47年(1972年)旧暦2月22日に本殿を建立して、奉鎮祭を斎行した。
【ご利益】
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