縁起物

記紀神話において、白鳥・烏・鳶・鴨・鳩は出てくるが、梟(ふくろう、フクロウ)は出てこない。欧州では賢者の象徴ともされる鳥だが、夜行性であるため人目に触れる機会が少ないためか、記紀の中では死を連想させるものとして回避されたのかもしれない。

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しかし、アイヌの神話には森の一番偉い神として登場してくる。「シロカニぺ ランラン ピシュカン コンカニぺ ランラン ピシュカン」で始まる神謡は特に知られている。

梟の神様が空を飛んでいると、下に昔貧乏で今裕福な家の子供が、昔裕福で今貧乏な家の子供をいじめていた。

そして私(梟の神様)のことを弓矢で射ようとしたので、私は昔裕福で今貧乏な子供の矢に当ってその家に行くことにした。

その家では大変喜び、私を称えて酒を醸して迎えてくれた。酒ができると、その家の主人は昔貧乏で今裕福な家の者を招待して酒をふるまった。

皆はその心の大きさと清らかさに感動した、というもの。

フクロウが明らかに奇瑞として珍重されてきたこと、その神徳が広大であることなどがよく分かる神話になっている。

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現在の日本では、「森の物知り博士」「森の哲学者」のイメージも定着し、フクロウは「不苦労」「福郎」「福籠」「不苦老」「福老」「福来朗」などにつながるとして、その置物が縁起物としてもてはやされている。
ふくろう2
えんぎ屋水晶院の「金運福郎」はその最たるもの。愛くるしい目は金運を逃さず、「金運」入りの小判を双方のつばさでがっちり抱えるそのしぐさは、リビングなどに飾る縁起物としてもふさわしい。

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