豊臣秀吉の生地に秀吉を祀る明治創建の社、出世開運のご利益
[住所]愛知県名古屋市中村区中村町字木下屋敷
[電話]052-411-0003

豊国神社(とよくにじんじゃ、豊國神社)は、愛知県名古屋市中村区中村町にある神社。参拝すれば、「尾張国中村」などとある御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

同名あるいは同字の神社が全国にあるが、当社地は豊臣秀吉の生地で、秀吉を御祭神として祀る豊国神社の一つ。なお東隣の妙行寺は加藤清正の生地であり、当社でも摂社で清正を祀っている。

明治17年(1884年)7月、当時の県令国貞廉平をはじめ地元崇敬者の人々による、生地で秀吉を祀る運動が盛んとなり、翌明治18年1月に竣工、8月に創建された。

しかし、県令の死去により以降の工事は中止された。豊国神社としては比較的新しく、本社としても京都市の同名神社大阪市にある同名神社などが有名であるが、当社は生地として聖地化しているのが特徴と言える。

また、秀吉の3回忌に当たる慶長5年(1600年)には、ゆかりの地である長浜に同名神社が創建されている。

社殿自体は小ぶりの質素なもので、拝殿向かって右側に秀吉の絵姿が掲げられている。参道入口には昭和4年(1929年)の名古屋市編入に際して立てられた「中村の大鳥居」が聳えている(神社の鳥居、高さランキング)。

社殿東側には「豐公誕生之地」の碑が立ち、また中村公園内には昭和42年(1967年)に秀吉清正記念館が設置されている。

例祭は5月中旬、太閤祭り(太閤まつり)。還暦を祝う豊太閤頭巾行列や子供の健やかな成長と出世を願う出世稚児行列の他、地元の神輿が練り歩く。また太閤出世太鼓や新治郎太鼓も奉納される。

毎月9日・19日・29日には「九の市」が開催される。

農民の子に生まれ、後に天下人まで昇りつめた秀吉にあやかり、出世開運などのパワースポットとして認知されている。出世守などのお守りや、瓢箪絵馬などの授受品がある。

庶民だったために政略結婚と自身は無縁で、戦国武将として初めて恋愛結婚した人物ともとらえられ、良縁・縁結びのご利益もあるとされる。

他に豊国神社としては、前田利家の意志として祀られたものが石川県金沢市に、阿波蜂須賀家が江戸期に創建したものが徳島県小松島市に、博多の貿易商神屋宗湛の屋敷跡に祀られたものが福岡県福岡市博多区にある。

【ご利益】
出世開運、茶道、建設など(公式HP
豊国神社(名古屋市) - 豊臣秀吉の生地に秀吉を祀る明治創建の社、出世開運のご利益
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豊国神社(名古屋市)の御朱印