左目に突き刺さった矢のエピソードが有名、9月には面掛行列を斎行
[住所]神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
[電話]0467-22-3251
御霊神社(ごりょうじんじゃ)は、神奈川県鎌倉市坂ノ下にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
通称は鎌倉権五郎神社。創建年代は不詳。平安時代後期の創建とされる。藤沢市宮前の同名神社を分祀したとも、市内梶原の同名神社を移したとも。
もとは関東平氏五家の始祖、すなわち鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5氏の霊を祀った神社であったとされ、五霊から転じて現社号が定着したとも言われる。
後に、鎌倉権五郎景政の1柱のみに御祭神が集約され、御祭神の名から権五郎神社と呼ばれた。現在も主祭神は鎌倉権五郎景政。
鎌倉景政は、平安時代後期の関東平氏の一族であり、鎌倉・梶原・村岡・長尾・大庭の5氏とともに鎌倉武士団を率い、現在の湘南地方一帯の地方開発に従事した。
景政はまた、その武勇をもって知られ、16歳の時、源義家の陣営に連なって後三年の役(1083年-1087年)に従軍して活躍した。
その際のエピソードがよく知られている。『奥州後三年記』によれば、景政は左目を敵に射られながらも屈することなく、射手を倒し帰還した。
左目に突き刺さった矢を抜こうと、一人の武士が景政の顔に足をかけたところ、景政はその非礼を叱責したと言う。この伝承から、志の成就(学業成就、必勝招来)の御神徳があるとされる。
例祭は9月18日。県指定無形民俗文化財の面掛行列がある他、鎌倉神楽が奉納され、神幸祭がある。
面をかぶった男達が練り歩く面掛行列はもともとは鶴岡八幡宮の放生会で行われていたもので、その起源は鎌倉時代前期まで遡る。
神仏分離の影響を受けて、明治期から当社で行われるようになった面掛行列は、「はらみっと祭」とも呼ばれる。妊婦のこと。行列の九番・おかめを指す。
腹に詰め物をして妊婦を滑稽に演ずる「おかめ」の腹に触れると「安産祈願」となるとされる。
放生会発祥の宇佐八幡宮の「尻ひねり」(帰還中に女性の尻をつねり歩き、つねられた女性は「安産」とされる)との関連が指摘される。
社務所の前にそびえるタブノキは、樹高20メートル、推定樹齢350年に達し、冠状に広がった樹枝が見事。市指定天然記念物、および県選定「かながわの名木100選」。
境内社に、伏見稲荷大社を勧請した稲荷神社(宇迦之御魂大神)、秋葉山本宮秋葉神社を勧請した秋葉神社(火之迦具土神)、第六天社、地神社、祖霊社、御嶽神社、石上神社、金毘羅社がある。
7月25日に近い日曜日に石上神社例祭がある。御供流し神事が斎行される。それに先立つ7月20日に神幸祭が執り行われる。
由比ガ浜の海中に御供を捧持した若者たちが泳ぎ出て、船に乗せた神輿を拝してから、海中に御供を流す。
兼務神社に、市内極楽寺の熊野新宮、横浜市栄区小菅ケ谷の春日神社などがある。
【ご利益】
学業成就、必勝招来、眼病平癒、安産
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[電話]0467-22-3251
御霊神社(ごりょうじんじゃ)は、神奈川県鎌倉市坂ノ下にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
通称は鎌倉権五郎神社。創建年代は不詳。平安時代後期の創建とされる。藤沢市宮前の同名神社を分祀したとも、市内梶原の同名神社を移したとも。
もとは関東平氏五家の始祖、すなわち鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5氏の霊を祀った神社であったとされ、五霊から転じて現社号が定着したとも言われる。
後に、鎌倉権五郎景政の1柱のみに御祭神が集約され、御祭神の名から権五郎神社と呼ばれた。現在も主祭神は鎌倉権五郎景政。
鎌倉景政は、平安時代後期の関東平氏の一族であり、鎌倉・梶原・村岡・長尾・大庭の5氏とともに鎌倉武士団を率い、現在の湘南地方一帯の地方開発に従事した。
景政はまた、その武勇をもって知られ、16歳の時、源義家の陣営に連なって後三年の役(1083年-1087年)に従軍して活躍した。
その際のエピソードがよく知られている。『奥州後三年記』によれば、景政は左目を敵に射られながらも屈することなく、射手を倒し帰還した。
左目に突き刺さった矢を抜こうと、一人の武士が景政の顔に足をかけたところ、景政はその非礼を叱責したと言う。この伝承から、志の成就(学業成就、必勝招来)の御神徳があるとされる。
例祭は9月18日。県指定無形民俗文化財の面掛行列がある他、鎌倉神楽が奉納され、神幸祭がある。
面をかぶった男達が練り歩く面掛行列はもともとは鶴岡八幡宮の放生会で行われていたもので、その起源は鎌倉時代前期まで遡る。
神仏分離の影響を受けて、明治期から当社で行われるようになった面掛行列は、「はらみっと祭」とも呼ばれる。妊婦のこと。行列の九番・おかめを指す。
腹に詰め物をして妊婦を滑稽に演ずる「おかめ」の腹に触れると「安産祈願」となるとされる。
放生会発祥の宇佐八幡宮の「尻ひねり」(帰還中に女性の尻をつねり歩き、つねられた女性は「安産」とされる)との関連が指摘される。
社務所の前にそびえるタブノキは、樹高20メートル、推定樹齢350年に達し、冠状に広がった樹枝が見事。市指定天然記念物、および県選定「かながわの名木100選」。
境内社に、伏見稲荷大社を勧請した稲荷神社(宇迦之御魂大神)、秋葉山本宮秋葉神社を勧請した秋葉神社(火之迦具土神)、第六天社、地神社、祖霊社、御嶽神社、石上神社、金毘羅社がある。
7月25日に近い日曜日に石上神社例祭がある。御供流し神事が斎行される。それに先立つ7月20日に神幸祭が執り行われる。
由比ガ浜の海中に御供を捧持した若者たちが泳ぎ出て、船に乗せた神輿を拝してから、海中に御供を流す。
兼務神社に、市内極楽寺の熊野新宮、横浜市栄区小菅ケ谷の春日神社などがある。
【ご利益】
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