宗像大社の勧請が創建の三女神を中心とした珍しい八幡、火災から復興
日招八幡大神社
[住所]愛媛県松山市保免西1-4-3
[電話]089-972-1905

日招八幡大神社 (ひまねきはちまんだいじんじゃ)は、愛媛県松山市にある神社。松山八社八幡の五番・日招八幡。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

以下の由緒により、御祭神は、市杵島姫命湍津姫命田心姫命品陀和気命息長帯姫命。前三女神を主祭神とみる場合もあるが、八幡を名乗っている以上、少なくとも現在は並列と考えられる。ともあれ、八幡三神の体裁にはなっている。

第32代崇峻天皇2年(589年)、国司越智益躬(小千宿祢益躬)が、筑紫国の宗像大社から門島の森に比咩大神(宗像三女神)を勧請し、門島比咩神社(かどしまひめじんじゃ)や門乃神社と称したのが創建由緒。

大同年間(806年-809年)に、大納言雄友卿が痘瘡を患い、当社に祈願をしたところ、平癒したため、伊予痘瘡神社として崇敬される。仁寿元年(851年)、神位を授受される。

元慶2年(876年)、八幡神を合祀し、門島座石清水八幡宮と称した。仔細は伝わらないが、社名からして山城国の石清水八幡宮を勧請したものと考えられる。

元暦元年(1184年)に佐々木三郎盛綱(佐々木四郎高綱とも)が守護として入国し、砥部荏原の森山、大野の一族と戦った時、戦の途中で日没しそうになり日が沈まないよう祈願すると、日が留まり勝利したことで、日招八幡宮と改称した。

明治5年(1872年)、郷社に列する。

平成12年(2000年)、火災により本殿、拝殿を焼失。長い間、神門と仮宮のみで本殿跡などが痛々しかったが、平成26年(2014年)に再建を開始。平成27年(2015年)4月20日、新殿祭(新社殿の清祓)が斎行され、翌21日には遷宮祭が行われた。

同年5月9日、竣工奉告祭が行われる。現在は、facebookページで現況の報告が行われている。

例祭は10月6日。松山の秋祭りとタイミングがあっているし、翌日には神輿渡御があるが、町内巡行が中心で、他の神社で行われるような喧嘩神輿(鉢合わせ)はない。子供神輿があり、その他奉納行事がある。

飛地境内社として、市坪地区の素鵞神社(主祭神:饒速日命・天道姫命、配祀神:素盞男命)がある。

【ご利益】
交通安全、良縁・安産・子育て、厄除け
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松山八社八幡
・一番 湯月八幡 伊佐爾波神社
・二番 桑原八幡 桑原八幡神社
・三番 日尾八幡 日尾八幡神社
・四番 正八幡 雄郡神社
・五番 日招八幡 日招八幡大神社
・六番 山崎八幡 朝日八幡神社
・七番 帰熊八幡 還熊八幡神社
・八番 勝山八幡 阿沼美神社