松山秋祭りでは3体の喧嘩神輿「鉢合わせ」も、河野氏・加藤氏崇敬の社
[住所]愛媛県松山市山越3-3-2
[電話]089-924-8084

還熊八幡神社(かえりぐまはちまんじんじゃ)は、愛媛県松山市山越にある神社。松山八社八幡の七番・帰熊八幡で、近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は、品田和気命(応神天皇)・帯中彦命(仲哀天皇)・息長帯姫命(神功皇后)・迦具都知命

平安時代初期、貞観年間(859年-877年)に京都の石清水八幡宮より勧請し、その後この地方の有力豪族となる河野氏の崇敬を受けたという。

天正18年(1590年)、宗像三女神を祀る胸肩宮、長寛年間(1163年-1165年)に源為朝が弓の奥義を悟った際、五十猛命を祀った矢取宮、饒速日命を祀る饒宮を合祀した。その他、祇園社・天満宮も合祀しているという。

慶長5年(1600年)、松前城主加藤嘉明が関ヶ原の戦いに出陣した留守に、毛利勢が河野の遺臣らと共に三津浜に攻め入り、当社に立てこもったために、嘉明の家臣佃十成がこれを撃滅した。いわゆる三津浜夜襲。

その時の兵火によって神殿を焼失、旧記、宝物などを失ったという。なお、その当時は現在地より北の山上篠原に鎮座していたという。

翌慶長6年(1601年)、加藤嘉明が松山城築城にあたり、社殿を現在地に移して再建、松山八社八幡の一社として崇敬し、江戸参勤の際には幣帛を奉り、道中安全を祈願したと伝えられる。

明治43年(1910年)、愛宕神社を合祀した。

例祭は10月6日。翌7日の神幸祭では、秋祭りとして喧嘩神輿(鉢合わせ)が行われる。平成25年(2013年)からは南山越・北山越・御幸(寺町)の3体によって行われるようになった。

北山越地区では、伊勢音頭・起こし太鼓・獅子舞・狩人舞・おじぃとおばぁが農作業を中睦まじく表現する舞であるおやじ、などの伝統芸能が多数残っており、神幸祭での巡町時に要所で行われる。

【ご利益】
勝運・必勝祈願、厄災除け、火難除け
還熊八幡神社 - 松山秋祭りでは3体の喧嘩神輿「鉢合わせ」も、河野氏・加藤氏崇敬の社
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松山八社八幡
・一番 湯月八幡 伊佐爾波神社
・二番 桑原八幡 桑原八幡神社
・三番 日尾八幡 日尾八幡神社
・四番 正八幡 雄郡神社
・五番 日招八幡 日招八幡大神社
・六番 山崎八幡 朝日八幡神社
・七番 帰熊八幡 還熊八幡神社
・八番 勝山八幡 阿沼美神社
還熊八幡神社の御朱印