松山秋祭りの勇壮な喧嘩神輿「鉢合わせ」で知られる、持統朝創建の古社
[住所]愛媛県松山市南江戸5-12-1
[電話]089-922-4468

朝日八幡神社(あさひはちまんじんじゃ)は、愛媛県松山市南江戸にある神社。松山八社八幡の六番・山崎八幡で、近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は、氏神として足煩地主神(あぬみちしゅのかみ)、八幡三神として品陀和気命帯中津彦命息長帯比売命、併せて比売神(宗像三女神)を祀る。

社伝によれば、持統天皇の治世(686年-697年)に、仲哀天皇、神功皇后の行宮跡である沼台(ぬみだい)に、足煩地主神を祀り、沼戸明神(ぬみとみょうじん)と称した。

その後、山城国乙訓郡(現 大阪府・京都府の境)の山崎八幡宮(現 離宮八幡宮)を勧請して、山崎八幡宮と改称した。

元弘3年(1333年)9月、河野通網が神領を献じる。延文6年(1361年)1月、貞和年間(1345年-1350年)に戦災を受けた社殿を河野氏が修理亮(しゅりのすけ)平範有に命じて現在地の朝日谷に社殿を造営した。

応永19年(1412年)、越智通成が社殿を増築。江戸時代になり、慶長6年(1601年)、松山藩主加藤嘉明が城を松前から勝山城に移してから、松山八社八幡に加え、厚く敬った。

明治3年(1870年)、以前よりの藩主の勧めに従い、社殿に朝日の差し込む姿から現社号に改称した。明治20年(1887年)、社殿を火災で焼失、明治22年(1889年)に現在の社殿が新築された。

明治39年(1906年)、神饌幣帛料供進指定神社となり、翌明治40年(1907年)には郷社に列した。戦後、昭和57年(1982年)、本殿の桧皮葺屋根を銅版葺に改修した。

10月6日に例大祭が行われ、10月7日の神幸祭では、秋祭りとして古照大神輿と朝美大神輿などによる喧嘩神輿(鉢合わせ)が行われる。3月23日が春祭で、神楽の奉納がある。

本殿後方には古墳時代初期の前方後円墳があり、この地方の豪族のものといわれている。境内および境外地には奈良原神社、稲荷神社、生目神社、祖霊社、馬神社が祀られている。

当社の南東隣に山内神社が鎮座している。享保大飢饉の功労者である山内与右衛門久元を祀る。除難の神として、4月23日に大祭が行われる。

当社の西には、国宝の本堂と、その前にある市指定天然記念物「乳母桜(うばざくら)」で知られる大宝寺がある。

【ご利益】
学問の神、交通安全の神、安産の神
朝日八幡神社 - 松山秋祭りの勇壮な喧嘩神輿「鉢合わせ」で知られる、持統朝創建の古社
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松山八社八幡
・一番 湯月八幡 伊佐爾波神社
・二番 桑原八幡 桑原八幡神社
・三番 日尾八幡 日尾八幡神社
・四番 正八幡 雄郡神社
・五番 日招八幡 日招八幡大神社
・六番 山崎八幡 朝日八幡神社
・七番 帰熊八幡 還熊八幡神社
・八番 勝山八幡 阿沼美神社
朝日八幡神社の御朱印