和気清麻呂の危機を救った猪を出した厄除大祭で知られる厄神さん
[住所]兵庫県加古川市八幡町野村580
[電話]079-438-6522
宗佐厄神八幡神社(そうさやくじんはちまんじんじゃ)は、兵庫県加古川市八幡町野村にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
正式名称は八幡神社。通称は宗佐の厄神さん。公式サイトでは、厄除八幡宮、厄神さんなどと表記されている。厄除の大神として広く知られる。
御祭神は主座に品陀別命(八幡大神)、脇座に息長足媛命、仲姫命。社伝によれば天平感宝元年(749年)に孝謙天皇の勅願所として創建された。
厄除八幡・厄神という名称は、神護景雲3年(769年)に和気清麻呂が宇佐八幡宮に向かう道中で道鏡の刺客に襲われた時、当社から巨大な猪が現れて和気清麻呂を救ったという伝説に由来する。
一説に、その時、約300頭もの猪が突然現われ、清麻呂の御輿の前後を護衛しながら宇佐までの道を無事に案内したという。
村上天皇の勅宣を受けて応和年間(961年-964年)に大規模な社殿が造営されるが、天正6年(1578年)の三木合戦の兵火を受けて社殿をはじめとする建物はすべて焼失した。
現在の社頭は天正16年(1588年)の造営によるものである。本殿は宝永4年(1707年)の再建、内拝殿は文政5年(1822年)の再建。明治7年(1874年)2月に郷社に列した。
明治23年(1888年)に発行された日本銀行券改造十円券の表の肖像は和気清麻呂で、その周りに8匹の小さないのししが描かれいることから通称「表いのしし」と呼ばれた。
和気清麻呂と猪 明治32年(1899年)に発行された日本銀行券甲十円券の裏面には「猪」が描かれており、通称「いのしし札」と呼ばれた。
護王神社や、鹿児島県霧島市、岡山県和気郡和気町などに鎮座する和気神社はいずれも猪となじみ深いのも、当社の伝説がもととなっていることになる。
また、猪によって負傷した清麻呂が療養した伝承が福岡県北九州市の御祖神社(足立山妙見宮)に残る。
郊外の田園地帯に位置する境内は平素静かなたたずまいであるが、播磨三大祭り(播州三大祭り)の一つとされ、2月18日・19日に行われ、播磨の春を告げるとされる厄除大祭には、毎年日本各地から30万人以上の参拝者が訪れ賑わう。
例祭は10月11・12日で、11日例祭・12日神幸祭の秋祭。
神幸祭は氏子3ヶ村の屋台3台、子供屋台、その他、旗や金幣などを持った人が、約300メートル先の一ノ鳥居前の御旅所まで行列する。
また、旧印南郡の国恩祭を斎行する一社。当社は旧加古郡地域だが、便宜上、伊奈美(旧印南郡)とされている。当社でも11年に一度行われ、次回予定は2019年。
境内には稲荷社(保食神)の他、天満社(菅原道真)・秋葉社(火之迦具土神)の二社の宮、天照皇大神・高良社(武内宿弥)・若宮八幡宮(仁徳天皇)・武塔社(須佐男命)・愛宕社(火加具土神)の五社の宮がある。5月24日に小宮八社祭が行われる。
【ご利益】
厄除け、安産・子育て
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宗佐厄神八幡神社(そうさやくじんはちまんじんじゃ)は、兵庫県加古川市八幡町野村にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
正式名称は八幡神社。通称は宗佐の厄神さん。公式サイトでは、厄除八幡宮、厄神さんなどと表記されている。厄除の大神として広く知られる。
御祭神は主座に品陀別命(八幡大神)、脇座に息長足媛命、仲姫命。社伝によれば天平感宝元年(749年)に孝謙天皇の勅願所として創建された。
厄除八幡・厄神という名称は、神護景雲3年(769年)に和気清麻呂が宇佐八幡宮に向かう道中で道鏡の刺客に襲われた時、当社から巨大な猪が現れて和気清麻呂を救ったという伝説に由来する。
一説に、その時、約300頭もの猪が突然現われ、清麻呂の御輿の前後を護衛しながら宇佐までの道を無事に案内したという。
村上天皇の勅宣を受けて応和年間(961年-964年)に大規模な社殿が造営されるが、天正6年(1578年)の三木合戦の兵火を受けて社殿をはじめとする建物はすべて焼失した。
現在の社頭は天正16年(1588年)の造営によるものである。本殿は宝永4年(1707年)の再建、内拝殿は文政5年(1822年)の再建。明治7年(1874年)2月に郷社に列した。
明治23年(1888年)に発行された日本銀行券改造十円券の表の肖像は和気清麻呂で、その周りに8匹の小さないのししが描かれいることから通称「表いのしし」と呼ばれた。
和気清麻呂と猪 明治32年(1899年)に発行された日本銀行券甲十円券の裏面には「猪」が描かれており、通称「いのしし札」と呼ばれた。
護王神社や、鹿児島県霧島市、岡山県和気郡和気町などに鎮座する和気神社はいずれも猪となじみ深いのも、当社の伝説がもととなっていることになる。
また、猪によって負傷した清麻呂が療養した伝承が福岡県北九州市の御祖神社(足立山妙見宮)に残る。
郊外の田園地帯に位置する境内は平素静かなたたずまいであるが、播磨三大祭り(播州三大祭り)の一つとされ、2月18日・19日に行われ、播磨の春を告げるとされる厄除大祭には、毎年日本各地から30万人以上の参拝者が訪れ賑わう。
例祭は10月11・12日で、11日例祭・12日神幸祭の秋祭。
神幸祭は氏子3ヶ村の屋台3台、子供屋台、その他、旗や金幣などを持った人が、約300メートル先の一ノ鳥居前の御旅所まで行列する。
また、旧印南郡の国恩祭を斎行する一社。当社は旧加古郡地域だが、便宜上、伊奈美(旧印南郡)とされている。当社でも11年に一度行われ、次回予定は2019年。
境内には稲荷社(保食神)の他、天満社(菅原道真)・秋葉社(火之迦具土神)の二社の宮、天照皇大神・高良社(武内宿弥)・若宮八幡宮(仁徳天皇)・武塔社(須佐男命)・愛宕社(火加具土神)の五社の宮がある。5月24日に小宮八社祭が行われる。
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