香春岳の銅で鏡を制作して宇佐に奉納、奈良の大仏鋳造に貢献、杉の葉神輿
[住所]福岡県田川郡香春町大字採銅所2611
[電話]0947-32-4910
古宮八幡神社(こみやはちまんぐう)は、福岡県田川郡香春町採銅所にある神社。古宮八幡宮とも。近代社格では村社。神紋は丸に違い鷹の羽。御朱印の有無は不明。
香春岳で産出する銅を宇佐神宮の御神体(銅鏡)として奉納していたことが縁となり、同神宮の御祭神であった応神天皇、神功皇后の神霊を勧請したことに始まる。
もう一柱の御祭神である豊比売命は、近くにある香春神社例祭の時には香春神社へ下向し、例祭が終わると再び当宮に戻る。当社は、香春神社の元宮ともされる。
香春神社によれば、豊比売命は香春岳・香春三山の第三の岳で、「神武天皇の外祖母、住吉大明神の御母」としている。豊玉毘売命に相当することになるが、豊玉毘売命が住吉三神の母というのはあまり言われない。
なお、当社は『延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 豊前国 田川郡「豊比咩命神社」に比定される式内社(小社)の参考社である。
田川郡の式内社は三座であり、現在までにいずれも香春神社に集約されていると考えられている。
当宮では長光家が宮柱を代々世襲している。和銅2年(709年)に官幣社の指定を受けたと伝えられている。養老4年(720年)、宇佐神宮に宝鏡を奉納するにあたり、宮座が開設された。
宇佐神宮を通じて、奈良の大仏鋳造(天平17年(745年)-天平勝宝4年(752年))にも貢献していたという。
現在も宇佐神宮の放生会に合わせ、「清祀殿」で宝鏡を7月から鋳造し始め、8月上旬に完成、8月8日に福岡県行橋市にある豊日別宮(草場神社)へ宝鏡を納める。
その翌日、宇佐に出発、8月13日に宇佐神宮近くの凶首塚で宇佐神宮の神幸に同列する。
11月には霜月未祭(宮座祭)がある。4月最終土・日曜日の2日間に神幸祭があり、全国的にも珍しい(全国唯一とも)、白木造・杉葉葺き屋根の神輿が奉納される。県の無形文化財。
【ご利益】
厄祓い、安産・子育て、鉱山・金運、装飾品など

【関連記事】
・宇佐神宮の放生会 - 隼人征伐における騙し討ちの報いが発端、傀儡相撲などは今に伝わる
・福岡県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、福岡県に鎮座している神社の一覧
[電話]0947-32-4910
古宮八幡神社(こみやはちまんぐう)は、福岡県田川郡香春町採銅所にある神社。古宮八幡宮とも。近代社格では村社。神紋は丸に違い鷹の羽。御朱印の有無は不明。
香春岳で産出する銅を宇佐神宮の御神体(銅鏡)として奉納していたことが縁となり、同神宮の御祭神であった応神天皇、神功皇后の神霊を勧請したことに始まる。
もう一柱の御祭神である豊比売命は、近くにある香春神社例祭の時には香春神社へ下向し、例祭が終わると再び当宮に戻る。当社は、香春神社の元宮ともされる。
香春神社によれば、豊比売命は香春岳・香春三山の第三の岳で、「神武天皇の外祖母、住吉大明神の御母」としている。豊玉毘売命に相当することになるが、豊玉毘売命が住吉三神の母というのはあまり言われない。
なお、当社は『延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 豊前国 田川郡「豊比咩命神社」に比定される式内社(小社)の参考社である。
田川郡の式内社は三座であり、現在までにいずれも香春神社に集約されていると考えられている。
当宮では長光家が宮柱を代々世襲している。和銅2年(709年)に官幣社の指定を受けたと伝えられている。養老4年(720年)、宇佐神宮に宝鏡を奉納するにあたり、宮座が開設された。
宇佐神宮を通じて、奈良の大仏鋳造(天平17年(745年)-天平勝宝4年(752年))にも貢献していたという。
現在も宇佐神宮の放生会に合わせ、「清祀殿」で宝鏡を7月から鋳造し始め、8月上旬に完成、8月8日に福岡県行橋市にある豊日別宮(草場神社)へ宝鏡を納める。
その翌日、宇佐に出発、8月13日に宇佐神宮近くの凶首塚で宇佐神宮の神幸に同列する。
11月には霜月未祭(宮座祭)がある。4月最終土・日曜日の2日間に神幸祭があり、全国的にも珍しい(全国唯一とも)、白木造・杉葉葺き屋根の神輿が奉納される。県の無形文化財。
【ご利益】
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