推古朝の創建で本朝四所八幡・四大八幡とも、節分祭や「海を渡る神輿」
[住所]山口県周南市遠石2-3-1
[電話]0834-32-8888

遠石八幡宮(といしはちまんぐう)は、山口県周南市遠石にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

御祭神は、応神天皇(誉田別尊)、神功皇后(息長帯比売命)、三女神(田心姫命多伎津姫命市杵島姫命宗像三女神)。

第33代推古天皇30年(622年)の春、「この地に跡を垂れ国民を守らんとここに顕わる」との宇佐八幡大神のお告げにより御神霊を奉安し、和銅元年(708年)、この地に社殿を造営したのが創建。

平安時代には京都の石清水八幡宮別宮となり、 本朝四所八幡の一つとも称された。宇佐八幡宮、石清水八幡宮、鶴岡八幡宮とともに、四大八幡とも言われる。

江戸時代には毛利徳山歴代藩主は当社を氏神として崇敬篤く、祭礼には諸国からも多くの参詣を集め、門前は賑わったという。

源平合戦ゆかりの洪鐘がある。銘文には、源平の戦で流れ矢が鐘に当たり音が悪くなり、正和5年(1316年)に新たに一鐘鋳造したが、音色が思わしくないので、元応2年(1320年)に二口合わせて一鐘を鋳造し直したとある。市文化財。

西方の飛び地には影向石がある。社伝に、往古宇佐八幡より御神霊が神馬にて飛来し、磯辺に現れ、大石に降り立たった際のお告げに、「あゝ遠し」とあり、遠方からこの石とともに飛来したことが伝わっている。遠石とも。

敷地内に結婚式場である遠石會館を経営している。春季例祭が4月15日に行われる。2月3日は節分祭で、奉射演武や豆まき神事の奉納、無料接待の厄除ぜんざいなどがある。7月に大徳山夏祭り・遠石八幡宮神輿渡御がある。

兼務神社に、周南市徳山の祐綏神社(御祭神:毛利就隆公・毛利元蕃公)、児玉神社(御祭神:児玉源太郎之命)、周南市粭島の貴布祢神社(御祭神:高神闇神)がある。

8月に貴布祢神社例祭がある。旧暦6月10日・11日で、現在はそれに近い土・日曜日に斎行される。「海を渡る神輿」が有名で、御旅所までの往路は氏子に担がれ、神社までの復路は御座船に乗せて神輿が海を渡る。

兼務神社に、周南市の祐綏神社などがある。

【ご利益】
厄除開運・家内安全・交通安全・商売繁盛・心身健康・病気平癒など(公式HP
遠石八幡宮 - 推古朝の創建で本朝四所八幡・四大八幡とも、節分祭や「海を渡る神輿」
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遠石八幡宮の御朱印