三奈木くんちで知られる、神功皇后の九州「羽白熊鷲」征伐ゆかり
[住所]福岡県朝倉市荷原2421-1
[電話]0946-22-7431

美奈宜神社(みなぎじんじゃ)は、福岡県朝倉市荷原にある神社。寺内美奈宜神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 筑前国 下座郡「美奈宜神社三座」に比定される式内社(名神大社)の論社。近代社格では県社

御祭神は、天照皇大神住吉大明神春日大明神。相殿に神功皇后武内宿禰を祀る。

第14代仲哀天皇は白髪山を本城とする敵、「羽白熊鷲」を討つため軍を進めたが、途中病気で急逝。

しかし神功皇后は喪を秘し、武内宿禰などを従え、当社より北西200メートルにある喰那尾山頂の地で陣をしき謀議の末賊を討った。

これはお告げをうけた三神の助であるとして、当社より東へ300メートルの美奈宜川上「池辺」の地で戦勝奉告した。

後に神功皇后の孫にあたる第16代仁徳天皇の勅願により「池辺」にこの神を祀った。後世当社が「本宮」とよばれるようになった。

式内社「美奈宜神社」の論社は他に、朝倉市林田に同名神社がある。式内社「美奈宜神社」は、『日本三代実録』によれば、貞観元年(859年)正月廿七日に從五位上とある。

当社は、大宝元年(701年)9月22日、一度、創祀ともゆかりの深い喰那尾山頂の陣跡へ遷座し、その後、元弘3年(1333年)、現在地から100メートルほど離れた大宮谷に遷座した。

天正2年(1574年)11月、領主秋月種実の頃に現在地へ遷座している。最盛期は神領50町とも言われ、神官社僧36人が仕えていたという。

例祭は10月22日。「おくんち」があり、獅子、羽熊などお供約200人の御神幸行列が行われる。三奈木くんちとして、市指定無形民俗文化財となっている。

参勤交代を模したものとされ、寛永12年(1635年)以降に定着したものと考えられ、使用されていた面には文政9年(1826年)の銘があった。

【ご利益】
厄除け・無病息災、武運長久・勝運
美奈宜神社(荷原) - 三奈木くんちで知られる、神功皇后の九州「羽白熊鷲」征伐ゆかり
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美奈宜神社(荷原)の御朱印