顕宗天皇期の創建、五穀豊穣・養蚕、病除・安産の神で丹後の名社
[住所]京都府舞鶴市大川589
[電話]0773-82-0011

大川神社(おおかわじんじゃ)は、京都府舞鶴市大川589にある神社。市最古の神社で、丹後の名社として知られる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「大川神社(丹後国・加佐郡)」に比定される式内社(名神大社)。近代社格では府社

社殿南方に徹光山古墳群がある。主祭神は保食神(うけもちのかみ)。句句廼馳神(木神)・軻遇突智神(火神)・埴山姫神(土神)・金山彦神(金神)・罔象水神(水神)を相殿に祀る。

社伝によれば、「(第23代)顕宗天皇乙丑年(485年)に宮柱を立て鎮祭、神位は貞観元年(859年)に従五位、同13年(861年)には正五位下に昇進した」とある。

天武天皇5年(676年)には勅使をもって幣帛が捧げられ、さらに持統天皇7年7月(693年)には「祈雨の政」が行われたという。

近世に至り、田辺藩主細川氏の保護を受け、加佐郡一の宮として崇敬された。『田辺府志』には大河大明神、『丹哥府志』には正一位五社大明神、『旧語集』には天一大川五社大明神などと見える。

明治5年(1872年)に郷社、1919年(大正8年)に府社に列せられた。

例祭は4月29日。御幣渡御・種々の奉納行事があり、11月上旬には秋の大祭があり、多くの露店が並ぶ。養蚕の神として知られるが、漁民の信仰も厚く、祭には船に乗って参拝する風習もある。

摂末社に、竈神社(澳津彦神澳津姫神)、医祖神社(少彦名神)、病除神社(健速須男命)、興和神社、野々宮神社がある。

寛政2年(1790年)建立の中門、文政3年(1820年)建立の拝殿、明治5年(1872年)建立の本殿が市指定文化財となっている。

什物として室町時代の享徳2年(1455年)の銘がある特異な形の鎌鑓がある。

【ご利益】
五穀豊穣、養蚕および病除、安産の守護神
大川神社(舞鶴市) - 顕宗天皇期の創建、五穀豊穣・養蚕、病除・安産の神で丹後の名社
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大川神社(舞鶴市)の御朱印