建部大社船幸祭(たけべたいしゃせんこうさい)は、滋賀県大津市に鎮座する近江国一宮である建部大社の祭礼で、主祭神である日本武尊が船団を従え、海路をたどった故事に基づき毎年8月17日に執り行われる夏祭りである。
琵琶湖から流れ出る唯一の河川・瀬田川を海路に見立て、船渡御が再現される。大神輿を載せた御座船を先頭に、船団は約4キロ下流の御旅所がある、黒津浜(供御の瀬)へと向かう。
到着後、古式の則って別宮の毛知比神社と新宮の新茂智神社から神饌が献じられる。ライトアップされた光が川面に映り、幻想的な夕暮れのなか御旅所祭が厳粛に執行される。
午後7時再び船団は帰路瀬田浜へと向かい、唐橋に近付くころ、夜空に花火が打ち上げられる。大神輿の動きに合わせ打ち上げられる花火が見所。
神輿が船で渡御するという祭礼形式の背後には、琵琶湖や瀬田川の水を尊び、水の恵みに感謝する、古来からの素村な信仰のあり方があらわれており、水と人との関係性が象徴されているとされる。
船幸祭は8月1日の榊立神事(さかきだてしんじ)に始まる。本殿祭儀で清められた榊の御幣を、境内や瀬田浜・黒津浜に掲げる。船幸祭の安全が祈願される。
竹生島の神聖な元火を持ち帰り、県内各地の繁栄と安全が祈願される元火奉納式もある。びわ湖大津観光協会が恒例行事として行っているもの。
8月7日には納涼祭(御涼みの神事)が行われる。船幸祭が久しく途絶えていた時代も、この納涼祭だけは続けられてきたと伝わる神事。古くから「素麺と冷水」が本殿をはじめ境内の全社に供え付けられる。
8月15日には、町内をはじめ崇敬者が奉納した御神燈が境内に掲げられる。いわゆる献灯祭である。家内安全・無病息災が祈願され、点灯の儀が執行されて、これより3日間夕刻より点灯される。
8月16日午後4時からは宵宮祭が斎行される。翌日の船幸祭を言祝ぎ、無事安全を祈願し、午後7時からは町内の稚児が集い「稚児参拝の儀」が執行される。
当日、「瀬田の唐橋」を往復した神輿が建部大社に到着した後、還御の儀が行われる。古式に則って執り行われた一連の行事が終わり、瀬田の夏も終わりを告げる。
さらに詳細や詳しい日程などは公式サイトまで。
なお、夏に行われる建部大社船幸祭は、春の日吉大社の山王祭、秋の天孫神社の大津祭とともに大津三大祭の一つとされる。

【関連記事】
・大津三大祭とは? - 滋賀県大津市、日吉大社の山王祭と建部大社の船幸祭、天孫神社の例祭
・建部大社 - ヤマトタケルが主祭神、摂社に父母と妻子も祀るヤマトタケル安住の社
琵琶湖から流れ出る唯一の河川・瀬田川を海路に見立て、船渡御が再現される。大神輿を載せた御座船を先頭に、船団は約4キロ下流の御旅所がある、黒津浜(供御の瀬)へと向かう。
到着後、古式の則って別宮の毛知比神社と新宮の新茂智神社から神饌が献じられる。ライトアップされた光が川面に映り、幻想的な夕暮れのなか御旅所祭が厳粛に執行される。
午後7時再び船団は帰路瀬田浜へと向かい、唐橋に近付くころ、夜空に花火が打ち上げられる。大神輿の動きに合わせ打ち上げられる花火が見所。
神輿が船で渡御するという祭礼形式の背後には、琵琶湖や瀬田川の水を尊び、水の恵みに感謝する、古来からの素村な信仰のあり方があらわれており、水と人との関係性が象徴されているとされる。
船幸祭は8月1日の榊立神事(さかきだてしんじ)に始まる。本殿祭儀で清められた榊の御幣を、境内や瀬田浜・黒津浜に掲げる。船幸祭の安全が祈願される。
竹生島の神聖な元火を持ち帰り、県内各地の繁栄と安全が祈願される元火奉納式もある。びわ湖大津観光協会が恒例行事として行っているもの。
8月7日には納涼祭(御涼みの神事)が行われる。船幸祭が久しく途絶えていた時代も、この納涼祭だけは続けられてきたと伝わる神事。古くから「素麺と冷水」が本殿をはじめ境内の全社に供え付けられる。
8月15日には、町内をはじめ崇敬者が奉納した御神燈が境内に掲げられる。いわゆる献灯祭である。家内安全・無病息災が祈願され、点灯の儀が執行されて、これより3日間夕刻より点灯される。
8月16日午後4時からは宵宮祭が斎行される。翌日の船幸祭を言祝ぎ、無事安全を祈願し、午後7時からは町内の稚児が集い「稚児参拝の儀」が執行される。
当日、「瀬田の唐橋」を往復した神輿が建部大社に到着した後、還御の儀が行われる。古式に則って執り行われた一連の行事が終わり、瀬田の夏も終わりを告げる。
さらに詳細や詳しい日程などは公式サイトまで。
なお、夏に行われる建部大社船幸祭は、春の日吉大社の山王祭、秋の天孫神社の大津祭とともに大津三大祭の一つとされる。

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