6月下旬のあじさい祭で知られる藤目山山麓、岩鍋池の畔に鎮座する名神の古社
[住所]香川県観音寺市粟井町1719-2
[電話]0875-27-8223
粟井神社(あわいじんじゃ)は、香川県観音寺市粟井町、藤目山山麓、岩鍋池の畔にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 讃岐国 刈田郡「粟井神社」に比定される式内社(名神大社)。近代社格では県社。
境内には約3000株のアジサイ(紫陽花)が植えられており、6月下旬にはあじさい祭が開催される。別名の「あじさいの宮」「アジサイ神社」はこのアジサイから呼ばれるようになった。
主祭神は天太玉命。天照皇大神・月讀命・保食命(うけもちのかみ)を配祀する。創建時期は不明。讃岐忌部氏がこの地を開墾した際、氏神の天太玉命を祀ったのが始まりと伝えられる。
「粟井」は阿波国(忌部神社)または安房国(安房神社)から転じたという。かつては刈田大明神と称し、苅田郡(刈田郡、神田郡とも)の由来となったという。
かつての鎮座地は、現在の鎮座地より南方約600メートルの地という。大同2年(807年)に焼失し、寛弘元年(1004年)に杉尾神社(現 境内社)の社地である現在地に遷座した。
『日本三代実録』に「貞観六年(863年)冬十月十五日戊辰 讃岐国正六位上粟井神 従五位下を授く」とあり、『讃岐官社考証』に「永徳元年(1381年)には正三位に昇り給う」とある。
室町時代、藤目山の山頂には藤目城が築かれた。天正6年(1578年)に長宗我部元親の手で落城する。この兵火で当社も焼失し、建物のほか、記録や宝物も失う。
後に、この藤目城本丸跡が御旅所とされ、昭和初期まで利用していたという(現 境内社藤目宮)。元和6年(1620年)に生駒正俊により再建される。
明治12年(1879年)に県社に列せられる。明治40年(1907年)3月22日、神饌幣帛料供進神社に指定された。平成13年(2001年)、現在の社殿が築かれる。
例祭は10月23日。主な神事として、3月23日に百手神事が斎行される。
境内社に摂社として須賀神社が、末社として杉尾神社・稲荷神社・龍王神社・荒魂神社・與禮神社・飛羅岐神社・地神社・藤目宮・天満宮がある。
当社の北方500メートルほどの所に、やはり式内社とされる於神社が粟井町上野に鎮座している。
大和国広瀬郡にも式内社「於神社」(於神社と廣瀬大社の境内摂社である水分神社が論社)と、やはり式内社である讃岐神社があり、当社や当地との関わりが指摘されている。
【ご利益】
地域安寧、家内安全、学問成就
【関連記事】
・名神大社とは? - 名神祭の対象となる神々、式内社の中でも特異、その細かな特徴は?
・香川県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・香川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、香川県に鎮座している神社の一覧
[電話]0875-27-8223
粟井神社(あわいじんじゃ)は、香川県観音寺市粟井町、藤目山山麓、岩鍋池の畔にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 讃岐国 刈田郡「粟井神社」に比定される式内社(名神大社)。近代社格では県社。
境内には約3000株のアジサイ(紫陽花)が植えられており、6月下旬にはあじさい祭が開催される。別名の「あじさいの宮」「アジサイ神社」はこのアジサイから呼ばれるようになった。
主祭神は天太玉命。天照皇大神・月讀命・保食命(うけもちのかみ)を配祀する。創建時期は不明。讃岐忌部氏がこの地を開墾した際、氏神の天太玉命を祀ったのが始まりと伝えられる。
「粟井」は阿波国(忌部神社)または安房国(安房神社)から転じたという。かつては刈田大明神と称し、苅田郡(刈田郡、神田郡とも)の由来となったという。
かつての鎮座地は、現在の鎮座地より南方約600メートルの地という。大同2年(807年)に焼失し、寛弘元年(1004年)に杉尾神社(現 境内社)の社地である現在地に遷座した。
『日本三代実録』に「貞観六年(863年)冬十月十五日戊辰 讃岐国正六位上粟井神 従五位下を授く」とあり、『讃岐官社考証』に「永徳元年(1381年)には正三位に昇り給う」とある。
室町時代、藤目山の山頂には藤目城が築かれた。天正6年(1578年)に長宗我部元親の手で落城する。この兵火で当社も焼失し、建物のほか、記録や宝物も失う。
後に、この藤目城本丸跡が御旅所とされ、昭和初期まで利用していたという(現 境内社藤目宮)。元和6年(1620年)に生駒正俊により再建される。
明治12年(1879年)に県社に列せられる。明治40年(1907年)3月22日、神饌幣帛料供進神社に指定された。平成13年(2001年)、現在の社殿が築かれる。
例祭は10月23日。主な神事として、3月23日に百手神事が斎行される。
境内社に摂社として須賀神社が、末社として杉尾神社・稲荷神社・龍王神社・荒魂神社・與禮神社・飛羅岐神社・地神社・藤目宮・天満宮がある。
当社の北方500メートルほどの所に、やはり式内社とされる於神社が粟井町上野に鎮座している。
大和国広瀬郡にも式内社「於神社」(於神社と廣瀬大社の境内摂社である水分神社が論社)と、やはり式内社である讃岐神社があり、当社や当地との関わりが指摘されている。
【ご利益】
地域安寧、家内安全、学問成就
【関連記事】
・名神大社とは? - 名神祭の対象となる神々、式内社の中でも特異、その細かな特徴は?
・香川県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・香川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、香川県に鎮座している神社の一覧
コメント