箸墓と同時期・同形状の京都向日市の五塚原古墳、やはり箸墓とソックリ - 現地説明会
卑弥呼の墓との説がある箸墓古墳(奈良県桜井市)と形状が似ている京都府向日市の前方後円墳・五塚原古墳(全長91.2メートル)の調査で、後円部が箸墓と同じ正円形だったことが分かりました。市の埋蔵文化財センターが2015年12月16日発表しました。読売新聞が報じています。現地説明会が12月19日午前11時から行われます。お問い合わせは埋蔵文化財センターまで、電話:075-931-3841

五塚原古墳は、箸墓と同じ古墳時代最初期、3世紀半ばの築造と推定され、箸墓の約3分の1の規模。前年の調査では、前方部の形状が、中心から先端部に向けて反り上がるなどの構造が箸墓と同じだったことが判明していました。

今回の調査では、三段構造の後円部(直径約55メートル、高さ8.7メートル)2か所を発掘。その結果、これまで発見されていた各段の基底石の位置を線で結ぶと、正円を描くことが分かりました。

それ以前の古墳の後円部は不整形な円で、五塚原古墳も箸墓古墳と同様、見事な円を描いていることが分かり、両者で築造技術に関する情報が共有されていた可能性を示すものとして注目されています。

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