明治期に「ちょっとハレンチ」で廃絶した奇習が残る肥後国総社
総社神社(熊本県熊本市中央区万町2-21)
[住所]熊本県熊本市中央区万町2-21
[電話]096-352-2867 - 北岡神社

総社神社(そうしゃじんじゃ)は、熊本県熊本市中央区万町にある神社。肥後国総社とされる。現在は、同市内にある北岡神社の境外社(飛地境内社)。御朱印の有無は不明。

御祭神は建速須佐之男命・荒神霊。しかし、『熊本県神社誌』では、健磐龍命を御祭神としているという。

境内案内板によれば、万治元年(1658年)勧請とある。17世紀の創建では、国司が巡拝する必要性のあった総社としての機能が必要な時期と重ならないので、これは遷座か、改めての勧請を示すものだろうか。それ以前の由緒は全くの不明か。

本来は隣接する廃寺となった安楽寺跡地の境内、現在は宗教法人「生長の家」の熊本支部の敷地に鎮座していたようだが、明治の「神仏分離令」により、明治12年(1879年)6月19日に現在地に遷座したという。

現在は駐車場の片隅にあるものの、御神木らしき立派な一本の木が聳え立ち、拝殿・本殿はもちろん、神門や鳥居などもある。

例祭は1月7日と10月18日で、齋籠祭。俗に摺鉢舞(すり鉢舞い)と呼ばれるという。1月7日は大祭で、イベントが行われるという。

奇習と呼ばれる「すり鉢舞い」は、明治30年(1897年)頃に「ちょっとハレンチ」との理由で一旦廃絶したが、平成4年(1992年)の風流街浪漫フェスタで復活、現在も奉納され続けている(ハレンチな部分除く、以上「風流街浪漫フェスタ」公式サイト)。

【ご利益】
家内安全、商売繁盛
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