大穴持命ゆかり、平安期に能登国中の延喜式内43座の神を勧請して再建
総社(石川県七尾市古府町キ22)
[住所]石川県七尾市古府町キ22
[電話]0767-52-1594

総社(七尾市)(そうしゃ、總社)は、石川県七尾市古府町にある神社。能登国総社で、近代社格では村社。総社神社とも。御祭神は能登国式内四十三座神と建御名方神御朱印の有無は不明。

第10代崇神天皇の御代の創立と伝えられ、大穴持命が能登国に赴き、国造りした際、座した石を御神体と崇めて社殿を建立したのが創祀という。

円融天皇(在位:969年-984年)の時、源順(みなもとのしたごう、911年-983年)が能登国司として下向した際に当社を再建し、能登国中の延喜式内43座の神を勧請、幣帛・神田・社領を寄進して、能登国総社とした。

その後、鎌倉時代の畠山泰国より国守守護の神社として尊敬され、歳時奉幣された。能登国式内等旧社記には「惣社矢田 郷古府村鎮座。称惣社明神或云惣座宮。往古国府神拝之惣社也」とある。

古府、古城、小池川原、藤野、後畠の産土神であった。現在も参道には数個の力石が並べられている。「盤持石」とよばれ、最盛期は幕末の頃。

明治に入り、村社に列格。明治40年(1907年)に諏訪神社を合祀。明治41年(1908年)4月8日に神饌幣帛料供進神社に指定された。

春祭が4月18日、秋祭が10月18日。

寛永15年(1638年)の三番叟図額、三十六歌仙額や寛永18年(1641年)の絵馬額がある。寛政4年(1637年)・延宝2年(1674年)の棟札が残る本殿とともに、市の指定文化財。

兼務神社に、同市細口町の若宮八幡神社などがある。

なお、同市府中町には印鑰神社(いんにゃくじんじゃ)がある。国印と府庫の鑰(鍵)を社号とする神社は、時に旧郡国の総社になっている場合もあるが、同社は安土桃山時代の創建だという。印鑰童子霊像・三千仏絵像・不動尊木造が掘り出されたことによる。

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