木の神? 国府跡は未発見も地名と社号から若狭国総社とされる古社
総神社(福井県小浜市府中24-15)
[住所]福井県小浜市府中24-15
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総社神社(そうじゃじんじゃ)は、福井県小浜市府中にある神社。総神社とも。若狭国総社とされ、近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

北川と多田川に挟まれた府中の集落に鎮座している。若狭国府跡は未発見のため、総社も諸説あるが、府中という地名と社名から考えて、当社が有力視されている。

御祭神は、五十猛神(またの名を大屋毘古神)、大山祇命菅原道真を合祀しているとされる。

創建年代は不詳だが、下記のように、鎌倉期の資料で確認でき、創建はそれ以前のことと思われる。

拝殿の扁額には「惣祠」とあり、その左右に「天満神社」「山神神社」がある。

主祭神は木の神で、菅原道真のみならず、大山祇命も元々は山神神社の御祭神で、後の合祀の可能性がある。

ただし、河川の氾濫で木々が失われることも多かったとされ、現在の境内は広々としている割には木々の緑が少ない。

『若狭国惣田数帳』の文永2年(1265年)11月に「惣社宮」とあるのが史料上の初見。

しかし、この時でさえ小規模なもので、また、延宝3年(1675年)の『若州管内社寺由緒記』においてすでに由緒が失われているとの記載がある。

『神社明細帳』では、「往昔、彌和神社と称したが後に、総社大権現と改めた」とある。明治元年(1868年)に「総神社」と改称、昭和21年(1946年)2月28日に現社号に改称した。

福井県の復縁神社・パワースポットとして紹介されることがある。なお、若狭国惣社の候補としては他に、小浴神社がある。

【ご利益】
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