19世紀初頭に安芸から勧請して創祀、釧路一之宮の市民の守護神
[住所]北海道釧路市米町1-3-18
[電話]0154-41-4485

厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、北海道釧路市にある神社。地名を取って、釧路厳島神社とも呼ばれる。参拝すれば、「釧路一之宮」などとある御朱印を頂ける。

近代社格では県社。釧路国一宮(釧路一宮)などとも呼ばれる北海道の一宮の一つ。

知人岬の太平洋を見下ろす台地上に東面して鎮座し、境内には米町公園が接する。釧路市民の守護神として仰がれている。

文化2年(1805年)、佐野孫右ェ門が漁業安全を祈願するために安芸国厳島神社から市杵島姫命の御分霊を勧請したのが創祀。

佐野孫右ェ門は、アイヌを使役して漁業や交易を行うために当地に設けられた「クスリ場所(釧路国釧路郡)」の請負人だった。

現在の御祭神である金刀比羅大神秋葉大神、稲荷大神、猿田彦大神海津見大神も、文化年間(1804年-1818年)から明治初期にかけて釧路に移住した和人が豊漁と航海安全を祈って道外から勧請した神々である。

このうち、秋葉大神は遠江国の総本社からの勧請と伝わる。

もう一柱の阿寒大神は、雄阿寒岳と雌阿寒岳を霊峰とする山神で、大山祇神ともされるが元来はアカンカモイという古くから信仰されたアイヌの神であるという。

当社の記録上の初見は文化6年(1809年)の『東行漫筆』にクスリ会所内に弁天、稲荷、山神が祀られていたという記事で、同時代の絵図にも見える。

安政4年(1859年)の『蝦夷日誌』には「鎮守の社<稲荷弁天>阿寒三社 美々敷立たり」と記されている。

当初、現在の南大通7丁目に社殿を造営したが、明治20年(1887年)に米町にあった金毘羅堂に遷座して、明治24年(1891年)2月に現社地に社殿を新築して遷座した。

明治24年11月に郷社、大正12年(1923年)5月に県社に列格し、昭和40年(1965年)、境内に釧路支庁管内の3000余柱の英霊を祀る釧路護国神社を創祀した。境内社は他に、龍神祠と稲荷祠がある。

例祭は7月15日で、神輿が出る。明治34年(1901年)には豊漁と豊作を祈願して、5月と10月の17日にそれぞれ春祭と秋祭を斎行するようになった。

寛文6年(1666年)から翌年にかけて蝦夷地に滞在した円空の手になる円空仏(観音菩薩坐像)がある。道有形文化財に指定されている。

【ご利益】
商売繁盛、航海守護・大漁満足、厄除け・開運(公式HP
厳島神社(釧路市) - 19世紀初頭に安芸から勧請して創祀、釧路一之宮の市民の守護神
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厳島神社(釧路市)の御朱印