埼玉桶川の「ひめみやさま」と親しまれる安産・子宝の女神、式内古社
[住所]埼玉県桶川市篠津58
[電話]048-728-0458
多氣比賣神社(たきひめじんじゃ、多気比売神社)は、埼玉県桶川市にある神社。「ひめみやさま(旧称の姫宮社より)」として親しまれる。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 足立郡「多気比売神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
御祭神は豊葦建姫命(とよあしたけひめのみこと)、御神徳は安産、子宝。
篠津の集落の南に、赤堀川を挟んで対岸は一面の水田となっているが、かつては「篠津沼」という大きな沼があり、篠津とは篠の生い茂った中の船着き場に由来するという。
御祭神である豊葦建(竹)姫命を考え合わせるに、恐らくは篠や葦・竹の茂った付近一帯を領く女神を祀ったものであろう、とされる。
徳島県阿南市の古烏神社の御祭神とも考えられている女神だが、詳細は不詳。
『風土記稿』篠津村の項に「姫宮社 当社は[延喜式]内多気比売神社にて、祭神は豊葦建姫命なり、神体は女体にして十二単衣冠の坐像(中略)金剛寺の持」とある。
式内社「多気比売神社」の論社は他に、さいたま市緑区の氷川女体神社がある(吉田東伍『大日本地名辞書』)。
別当の金剛寺は、真言宗の寺院で、社蔵の文化5年(1808年)の「姫宮大明神」再建棟札にも「別当金剛寺専教」の名が見える。
明治初年、当社は社名を姫宮社から現社号に改め、明治6年(1873年)に村社となった。明治40年(1907年)に大字五丁台字上耕地の稲荷社(倉稲魂命)を合祀した。
どちらにしろ女神で、「姫宮」であることに変わりはない。
祀職は、明治初年の神仏分離により金剛地の僧が姓を金田と名乗って復職し、神職となり、当社の東隣に居住して昭和20年(1945年)ごろまで務めたが、その後、加納の桜井家が継いで、現在に至っている。
例祭は3月15日。4月1日にはふせぎがある。末社に天神社・稲荷社・三峯社がある。
境内には市指定天然記念物の「大シイ」がある。樹齢約600年と推定され、その規模は樹高13メートル、根廻り6.7メートル枝張りは南北17メートル、東西14.1メートルという巨大なもの。
5月末ごろには黄色い房状の花が咲き、やがて小さなシイの実をつける。
【ご利益】
安産、子宝、五穀豊穣・商売繁盛

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・埼玉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、埼玉県に鎮座している神社の一覧
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多氣比賣神社(たきひめじんじゃ、多気比売神社)は、埼玉県桶川市にある神社。「ひめみやさま(旧称の姫宮社より)」として親しまれる。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 足立郡「多気比売神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
御祭神は豊葦建姫命(とよあしたけひめのみこと)、御神徳は安産、子宝。
篠津の集落の南に、赤堀川を挟んで対岸は一面の水田となっているが、かつては「篠津沼」という大きな沼があり、篠津とは篠の生い茂った中の船着き場に由来するという。
御祭神である豊葦建(竹)姫命を考え合わせるに、恐らくは篠や葦・竹の茂った付近一帯を領く女神を祀ったものであろう、とされる。
徳島県阿南市の古烏神社の御祭神とも考えられている女神だが、詳細は不詳。
『風土記稿』篠津村の項に「姫宮社 当社は[延喜式]内多気比売神社にて、祭神は豊葦建姫命なり、神体は女体にして十二単衣冠の坐像(中略)金剛寺の持」とある。
式内社「多気比売神社」の論社は他に、さいたま市緑区の氷川女体神社がある(吉田東伍『大日本地名辞書』)。
別当の金剛寺は、真言宗の寺院で、社蔵の文化5年(1808年)の「姫宮大明神」再建棟札にも「別当金剛寺専教」の名が見える。
明治初年、当社は社名を姫宮社から現社号に改め、明治6年(1873年)に村社となった。明治40年(1907年)に大字五丁台字上耕地の稲荷社(倉稲魂命)を合祀した。
どちらにしろ女神で、「姫宮」であることに変わりはない。
祀職は、明治初年の神仏分離により金剛地の僧が姓を金田と名乗って復職し、神職となり、当社の東隣に居住して昭和20年(1945年)ごろまで務めたが、その後、加納の桜井家が継いで、現在に至っている。
例祭は3月15日。4月1日にはふせぎがある。末社に天神社・稲荷社・三峯社がある。
境内には市指定天然記念物の「大シイ」がある。樹齢約600年と推定され、その規模は樹高13メートル、根廻り6.7メートル枝張りは南北17メートル、東西14.1メートルという巨大なもの。
5月末ごろには黄色い房状の花が咲き、やがて小さなシイの実をつける。
【ご利益】
安産、子宝、五穀豊穣・商売繁盛

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