尾張国一宮である真清田神社と対の宮とも、熱田神宮とも関係
大神神社(愛知県一宮市花池2-15-28)
[住所]愛知県一宮市花池2-15-28
[電話]0586-45-5846

大神神社(おおみわじんじゃ)は、愛知県一宮市花池にある神社。参拝すれば、「尾張国一之宮」などとある御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「大神神社(尾張国・中島郡)」に比定される式内社(名神大社)。

「全国一の宮会」に加盟し、尾張国一宮となっている。近代社格では郷社。

御祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)。大神氏(三輪氏)の奉斎する神で、大和国(奈良県)の大神神社の御祭神と同じ。

大物主神とは別に、『新撰姓氏録』大和国神別 工造条に火明命十世孫として見える大美和都禰命を御祭神とする説がある。

創建は不詳。上記のように、大物主神を奉斎する大和の大神氏(三輪氏)一族が来住し祭祀を担ったと見る説と、大美和都禰命を奉斎する尾張氏関係氏族が祭祀を担ったと見る説がある。

社名は、写本によっては「大神々社」「太神社」とも表記される。『妙興寺文書』「中島長利寄進状」(観応元年(1350年))では、大神の地はと塚(現 一宮市大和町戸塚)の北東部になるとある。

社伝によると、当地は熱田社(熱田神宮)の荘園(熱田庄)で、毎年旧暦7月7日には熱田社に素麺と蓮を奉納したといい、「花池」の地名はその名残とする。

近世には、「三明神」「三宮明神」と称されていたという。熱田神宮は尾張国三宮であり、その影響か。

明治5年(1872年)5月には郷社に列した。現在では尾張国一宮とされるが、一般的には尾張国一宮は同じ市内の真清田神社とされる。

当社は、真清田神社と当社が対の宮であったとし、ともに一宮となったと主張している。現在神職は常駐しておらず、一宮市内の大神社の宮司が兼務する。例祭は10月10日。

現在の摂末社には、六所社・三島社・白山社・神明社・招魂社・素盞社がある。

文化財として、文化12年(1815年)の作である木造狛犬 1対がある。阿形・吽形の2体からなり、いずれも檜材寄木造。市指定有形文化財。

この他に神宝として刀剣3振があり、一宮市博物館に保管されている。

現在、大神社などを兼務している。

【ご利益】
国土生成、農工商業、方除、治病、造酒、交通、航海、縁結びなど人間生活の守護神。
大神神社(一宮市) - 尾張国一宮である真清田神社と対の宮とも、熱田神宮とも関係
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