通称は下宮神社、鹿児島神宮の境界示す末社、枚聞神社からの勧請
鹿児島神社(鹿児島県垂水市南松原町88)
[住所]鹿児島県垂水市南松原町88
[電話]0994-32-1480

鹿児島神社(かごしまじんじゃ)は、鹿児島県垂水市南松原町にある神社。通称は下宮神社である。下之宮とも。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

御祭神は、、彦火火出見尊豊玉姫命豊玉彦命玉依姫命塩土老翁命猿田彦命。一説には天智天皇と、天智天皇の后の一人とされる大宮姫も祀る。

姶良郡隼人町に鎮座する鹿児島神宮の領地の南の境界を示す境界社として、奈良時代末期に創建されたと伝えられ、以来神宮の末社として今日に至る。

御祭神である彦火火出見尊を鹿児島大明神と称し、社名は鹿児島大明神社だった。古来本城鎮座の手貫神社を上之宮(上宮)といい、当社は下之宮と称され、藩政時代は領主(垂水島津家)の信仰厚く、領内第二位の社格とされた。

明治初年(1868年)に垂水の招魂社として護国神社が建立された。明治42年(1909年)12月9日、無格社石神神社、同南方神社、同早馬神社を合祀した。

『三国名所図会』によれば、頴娃郡開聞九社(現 枚聞神社)の内から勧請したと伝え、鹿児島郡元鎮座一宮大明神と同体であるという。また当社の禁制として、垂水では鮒及び鹿を食せず、5月より7月まで太鼓を鳴らさなかったという。

太平洋戦争の空襲により社殿は灰燼に帰したが、昭和40年(1965年)11月3日に現在のコンクリート社殿が完成落成し、復興。平成4年(1992年)5月31日、今上陛下御即位記念事業として、正面の大鳥居、社務所を新築した。

境内には、「軍艦行進曲」の作曲者である瀬戸口藤吉の記念碑がある。例祭は11月3日。7月には六月灯があり、各種イベントが行われる。

鹿児島市にも同名神社があり、霧島市の鹿児島神宮も古名を「鹿児島神社」という。三つの鹿児島神社、鹿児島神社三社を直線で結ぶと桜島を囲む二等辺三角形になり、これらの神社は元々は桜島(古くは鹿児島と呼ばれたとする説がある)を御神体として祀る神社だったとする説がある。

【ご利益】
海上・交通安全、方除け、厄除け、大漁満足・商売繁盛、家内安全
鹿児島神社(垂水市) - 通称は下宮神社、鹿児島神宮の境界示す末社、枚聞神社からの勧請
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