江戸期の勧請、薩摩藩主島津氏の崇敬、兵六踊りや田の神舞など
[住所]鹿児島県出水市高尾野町唐笠木777
[電話]0996-82-5986
紫尾神社(しびじんじゃ)は、鹿児島県出水市高尾野町にある神社。近代社格では県社。御朱印の有無は不明。
瓊々杵尊、彦火々出見尊、鵜草葺不合尊のいわゆる日向三代を祀る。俗に「湯谷権現」とも称された。名高い紫尾温泉とゆかりが深い。
貞観8年(866年)に正六位上から従五位下へ昇叙された薩摩国「紫美神」に充てられる国史見在社の論社だが、これを紫尾山の対麓に鎮座するさつま町紫尾の同名神社に比定する説もある。ただし、往古は紫尾山頂(上宮)を「紫美神」とした可能性が高い。
当社は、上宮に対する下宮と呼ばれるさつま町紫尾からの寛永年間(1624年-1645年)の勧請の可能性が高く、鎮守神権現と称し、地頭の神具類の奉納をはじめ高尾野郷の総社として広く崇敬された。江戸時代には薩摩藩主島津氏から尊崇され、藩主から年々祭粢料として3斗5升が寄付された。
明暦3年(1657年)2月、延宝6年(1678年)の棟札がある。別当寺は天和年間開基の真言宗福昌院で、熊野信仰・修験道など冠嶽などとともに本県における山岳信仰の霊山。
明治5年(1872年)県社に列した。明治40年(1907年)5月に社殿を改築、大正11年(1922年)7月に屋根葺替、昭和51年(1976年)に拝殿を改築。昭和60年(1985年)には遷座創建三百五十年記念事業として境内・神苑の整備を完了した。
例祭は11月2日。9月23日の秋祭りでは、県指定無形民俗文化財である兵六踊り(ひょうろくおどり)が奉納される。大石兵六という薩摩藩士の狐退治の話を舞踊化したもの。他に、春分の日に豊作の願を立て、この日に願解きを込めて奉納する田の神舞があり、やはり県の無形民俗文化財。
なお、鹿児島県神社庁によれば、当社やさつま町紫尾の他、少なくとも下記の同名神社や関連しそうな神社がある。
・紫尾神社 - 出水市文化町297
・紫尾神社 - 薩摩川内市田海町1497
・紫尾神社 - 薩摩川内市東郷町鳥丸2143
・紫尾神社 - 薩摩川内市東郷町斧淵2050
・紫尾神社 - 薩摩郡さつま町白男川1521
・古紫尾神社 - 薩摩郡さつま町柏原3903
【ご利益】
地域・家内安全、家内円満、子孫繁栄、身体壮健、病気平癒

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[電話]0996-82-5986
紫尾神社(しびじんじゃ)は、鹿児島県出水市高尾野町にある神社。近代社格では県社。御朱印の有無は不明。
瓊々杵尊、彦火々出見尊、鵜草葺不合尊のいわゆる日向三代を祀る。俗に「湯谷権現」とも称された。名高い紫尾温泉とゆかりが深い。
貞観8年(866年)に正六位上から従五位下へ昇叙された薩摩国「紫美神」に充てられる国史見在社の論社だが、これを紫尾山の対麓に鎮座するさつま町紫尾の同名神社に比定する説もある。ただし、往古は紫尾山頂(上宮)を「紫美神」とした可能性が高い。
当社は、上宮に対する下宮と呼ばれるさつま町紫尾からの寛永年間(1624年-1645年)の勧請の可能性が高く、鎮守神権現と称し、地頭の神具類の奉納をはじめ高尾野郷の総社として広く崇敬された。江戸時代には薩摩藩主島津氏から尊崇され、藩主から年々祭粢料として3斗5升が寄付された。
明暦3年(1657年)2月、延宝6年(1678年)の棟札がある。別当寺は天和年間開基の真言宗福昌院で、熊野信仰・修験道など冠嶽などとともに本県における山岳信仰の霊山。
明治5年(1872年)県社に列した。明治40年(1907年)5月に社殿を改築、大正11年(1922年)7月に屋根葺替、昭和51年(1976年)に拝殿を改築。昭和60年(1985年)には遷座創建三百五十年記念事業として境内・神苑の整備を完了した。
例祭は11月2日。9月23日の秋祭りでは、県指定無形民俗文化財である兵六踊り(ひょうろくおどり)が奉納される。大石兵六という薩摩藩士の狐退治の話を舞踊化したもの。他に、春分の日に豊作の願を立て、この日に願解きを込めて奉納する田の神舞があり、やはり県の無形民俗文化財。
なお、鹿児島県神社庁によれば、当社やさつま町紫尾の他、少なくとも下記の同名神社や関連しそうな神社がある。
・紫尾神社 - 出水市文化町297
・紫尾神社 - 薩摩川内市田海町1497
・紫尾神社 - 薩摩川内市東郷町鳥丸2143
・紫尾神社 - 薩摩川内市東郷町斧淵2050
・紫尾神社 - 薩摩郡さつま町白男川1521
・古紫尾神社 - 薩摩郡さつま町柏原3903
【ご利益】
地域・家内安全、家内円満、子孫繁栄、身体壮健、病気平癒

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