4月の古川祭が有名な、飛騨高山藩金森氏の崇敬を受けた「杉本さま」
[住所]岐阜県飛騨市古川町上気多1297
[電話]0577-73-2568

気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)は、岐阜県飛騨市古川町にある神社。近代社格では県社。通称は杉本さま。主祭神は大巳貴神。摂末社の御祭神として、御井神天照大神、広幡八幡大神、加須賀大神、高田大神。参拝すれば、御朱印を頂ける。

若宮はつくものの、気多神社(越中国一宮氣多神社など)、あるいは氣多大社(石川県羽咋市)と同一神。ただし、御井神は御子神(主祭神の長子とされる)であり、こちらが当社の本質の可能性がある。

創祀年代は不詳だが、貞観15年(873年)8月20日に従五位下への加階の記録がある国史見在社。元慶5年(881年)9月には地震の霊異により従五位上に昇叙されている。

天正17年(1589年)、金森長近が飛騨国3万8000石を領し、その子可重が増島城を築き、旧古川町の産土神である杉本大神前一神を合祀。

これを機に、杉本大神宮と改称して、東西鬼門鎮護の神、または産土神として崇敬させるようになった。万治3年(1660年)、飛騨高山藩第4代藩主金森頼直が社殿を再建している。

明治3年(1871年)に現社号に復し、明治4年(1872年)に郷社に列格し、明治40年(1907年)に神饌幣帛料供進神社に指定され、大正15年(1926年)に県社に昇格した。

国の重要無形民俗文化財で、日本三大裸祭りの一つに数えられる古川祭(「古川祭の起し太鼓・屋台行事」)は当社の例祭(4月19・20日)。当日は臨時列車が仕立てられるなど、極めて盛況な祭。

平成28年(2016年)公開の大ヒット映画『君の名は。』の舞台の一つとされ、聖地巡礼も行われるようになったという。

【ご利益】
縁結び、医薬・病気平癒、商売繁盛
気多若宮神社 - 4月の古川祭が有名な、飛騨高山藩金森氏の崇敬を受けた「杉本さま」
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気多若宮神社の御朱印