守公神宮・守君神宮と呼ばれた大隅国総社、太鼓踊りなど伝承
[住所]鹿児島県霧島市国分府中町4-17
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祓戸神社(はらえどじんじゃ)は、鹿児島県霧島市国分府中町にある神社。大隅国総社で、近代社格では村社。府中祓戸神社とも。御朱印の有無は不明。

御祭神は、伊邪那岐尊伊邪那美尊・瀬織津姫神・気吹主神・速秋津姫神・速佐順良姫神。菅原道真公(府中天満天神社:寛永2年(1625年)に、現在の天神山に創建)を合祀している。

明治5年(1872年)以前は守公神宮、守君神宮と呼ばれていた。大隅国庁の所在地であったといわれるこの地方での総社であり一の宮でもあったという。現在もその記録が残る。

創建年代は不詳。しかし大隅国が日向国から分離されたたのは和銅6年(713年)で、その後数十年を経て建立されたとされている。

文書によれば、30人程の宮侍が交代で奉仕していたという。しかし、大隅国一宮鹿児島神宮として固まり、総社としての重要性も年を追うごとに低下。島津藩政時代にはこの地方の尊信を得ていたが、現在では府中地域の氏神として鎮座している。

主な祭事として、春祭り(二月祭、別名「牛の砂かけ祭り」)、夏祭り(さのぼり・夏祈祷・六月灯)、秋祭り(豊穣祭り)、神祭り(氏神祭)がある。

島津義弘の朝鮮出兵の際、出陣武士の士気を鼓舞するために、鉦や太鼓で出兵を励ましたといわれる府中太鼓踊りが伝承、保存されている。

【ご利益】
氏神、地域の安寧・発展、家内安全、子育て
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