安房国総社、鎌倉期に八幡信仰へ、現在も「やわたんまち」に総社の面影
[住所]千葉県館山市八幡76
[電話]0470-22-1258
鶴谷八幡宮(つるがやはちまんぐう)は、千葉県館山市八幡にある神社。安房国総社で、近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。関東の三鶴(三鶴八幡)の一つ。
御祭神は品陀和気命(応神天皇)、帯中津彦命(仲哀天皇)、息長帯姫命(神功皇后)。国道127号に面して大鳥居が聳え、参道沿いには日露戦争ゆかりの記念碑が並ぶ。
平安時代初期、国府近くの三芳村府中(現 南房総市)に安房国総社として創建された。現在も元八幡として残り、最近までそこの井戸の水で当社例祭が行われた。
鎌倉時代に入ると総社信仰が衰微し、代わって源氏の影響で八幡神信仰が高まったため、総社から改変され八幡宮となり、現在地に遷座した。国府・国分寺の守護神である国府八幡宮と考えられる。
康応2年(1390年)には、安西八幡宮の名で資料に見える。中世には里見氏、江戸時代には徳川幕府の崇敬を受け、社殿奉納や社領寄進を受けている。
明治6年(1873年)には郷社、昭和15年(1940年)には県社に列せられた。創建1000年を迎えた昭和51年(1976年)の本殿改修に当たって、現社号に改称している。
現在の社殿は、本殿が享保5年(1721年)の造営で、市指定文化財。幣殿と拝殿は大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊したため、昭和7年(1932年)造営・再建。
境内社に若宮八幡神社(大雀命)、高良神社(武内宿禰命)、鹿島神社(武甕槌命)、西宮神社(事代主命)がある。
例祭は9月14・15日。安房国司祭、通称「やわたんまち(八幡祭)」。国司祭(国府祭)の伝統を引き継ぎ1000年以上行われている祭で、県無形民俗文化財に指定されている。
初日には、安房神社、洲宮神社など安房国南部10社の神輿が入り、翌日に市内5町から山車・お船が出る。夕刻には10社の神輿の還御、及び八幡宮神輿の御浜出が催行される。南房総を代表する祭である。
その他の神事としては、1月15日に筒粥神事、6月30日に虫送り神事/大祓、8月30日に風神祭がある。
なお、安房国総社としては他に、推定として同市内に六所神社がある。
【ご利益】
厄祓い、武運長久、身体壮健、諸願成就

【関連記事】
・総社 - 信仰も手間を省ける、極めて日本的な制度、旧郡国ごとの総社のまとめ・一覧
・国府八幡宮とは? - 一国一社の八幡宮、各国の国府や国分寺の鎮守・守護神としての八幡
・安房国司祭やわたんまちとは? - 9月の敬老の日の前の土曜・日曜日、10社の神輿が乱舞
・関東三鶴とは? - 関東の三鶴八幡、鶴岡八幡・鶴谷八幡と、市原・富津の鶴峯八幡
・千葉県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・千葉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、千葉県に鎮座している神社の一覧
安房国司祭 やわたんまちの神輿10社
・安房神社
・洲宮神社
・手力雄神社
・山荻神社
・山宮神社
・木幡神社
・下立松原神社
・莫越山神社
・高皇産霊神社
・子安神社
[電話]0470-22-1258
鶴谷八幡宮(つるがやはちまんぐう)は、千葉県館山市八幡にある神社。安房国総社で、近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。関東の三鶴(三鶴八幡)の一つ。
御祭神は品陀和気命(応神天皇)、帯中津彦命(仲哀天皇)、息長帯姫命(神功皇后)。国道127号に面して大鳥居が聳え、参道沿いには日露戦争ゆかりの記念碑が並ぶ。
平安時代初期、国府近くの三芳村府中(現 南房総市)に安房国総社として創建された。現在も元八幡として残り、最近までそこの井戸の水で当社例祭が行われた。
鎌倉時代に入ると総社信仰が衰微し、代わって源氏の影響で八幡神信仰が高まったため、総社から改変され八幡宮となり、現在地に遷座した。国府・国分寺の守護神である国府八幡宮と考えられる。
康応2年(1390年)には、安西八幡宮の名で資料に見える。中世には里見氏、江戸時代には徳川幕府の崇敬を受け、社殿奉納や社領寄進を受けている。
明治6年(1873年)には郷社、昭和15年(1940年)には県社に列せられた。創建1000年を迎えた昭和51年(1976年)の本殿改修に当たって、現社号に改称している。
現在の社殿は、本殿が享保5年(1721年)の造営で、市指定文化財。幣殿と拝殿は大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊したため、昭和7年(1932年)造営・再建。
境内社に若宮八幡神社(大雀命)、高良神社(武内宿禰命)、鹿島神社(武甕槌命)、西宮神社(事代主命)がある。
例祭は9月14・15日。安房国司祭、通称「やわたんまち(八幡祭)」。国司祭(国府祭)の伝統を引き継ぎ1000年以上行われている祭で、県無形民俗文化財に指定されている。
初日には、安房神社、洲宮神社など安房国南部10社の神輿が入り、翌日に市内5町から山車・お船が出る。夕刻には10社の神輿の還御、及び八幡宮神輿の御浜出が催行される。南房総を代表する祭である。
その他の神事としては、1月15日に筒粥神事、6月30日に虫送り神事/大祓、8月30日に風神祭がある。
なお、安房国総社としては他に、推定として同市内に六所神社がある。
【ご利益】
厄祓い、武運長久、身体壮健、諸願成就

【関連記事】
・総社 - 信仰も手間を省ける、極めて日本的な制度、旧郡国ごとの総社のまとめ・一覧
・国府八幡宮とは? - 一国一社の八幡宮、各国の国府や国分寺の鎮守・守護神としての八幡
・安房国司祭やわたんまちとは? - 9月の敬老の日の前の土曜・日曜日、10社の神輿が乱舞
・関東三鶴とは? - 関東の三鶴八幡、鶴岡八幡・鶴谷八幡と、市原・富津の鶴峯八幡
・千葉県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・千葉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、千葉県に鎮座している神社の一覧
安房国司祭 やわたんまちの神輿10社
・安房神社
・洲宮神社
・手力雄神社
・山荻神社
・山宮神社
・木幡神社
・下立松原神社
・莫越山神社
・高皇産霊神社
・子安神社

コメント