播磨国五宮、武門の崇敬厚い、干満と共に満ち引きする蛤岩は福徳長寿の霊岩
[住所]兵庫県姫路市西今宿8-5-8
[電話]079-239-6921 - 英賀神社

高岳神社(たかおかじんじゃ)は、兵庫県姫路市西今宿にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 餝磨郡「高岳神社」に比定される式内社(小社)。播磨国五宮で、近代社格では県社

御祭神は仲哀天皇応神天皇・崇道天皇・事代主神猿田彦神・住吉大神・伊豫親王・光明皇后・宇賀魂命市杵島姫命水分神

初め辛室郷(安室郷、韓室里)新在家村(現 姫路市新在家)の高岳(八畳岩)鳶ケ巣に鎮座していた。

国内神名帳大神二十四社のうちの八所明神の一つで、当国第五の宮(つまり五宮)であり、旧安室郷の総氏神。延麿元年(782年)、坂上田村麻呂が幣帛を奉る。

天長3年(826年)9月9日、現在の蛤山に遷座。社殿を整備した。

当初、応神天皇以下五柱を祀っていたが、後世、住吉大神以下三柱を合祀、更に明治に入って宇賀魂命以下三柱を合祀した。

応神天皇以外、崇道天皇に代表される怨霊か、少なくとも、可能性があるもの含め恨みを呑んで亡くなった神々であることは興味深い。

寛元年間(1243年-1247年)に執権北條経時が祈雨祭の斎行を命じたという。その際、家人の佐貫十郎を遣わし、銀貨一包・太刀一口を献じている。天文元年(1532年)、赤松政則が本殿を修復。

江戸期は、姫路城主松平氏、酒井氏からいずれも神殿を供し、走馬が献じられ、社殿の造修などがあり、寛永18年(1641年)、松平下総守は神供料を寄附したという。

江戸時代は「高岳大明神」「三社天皇五社大明神」とも称された。

明治7年(1874年)2月に郷社、明治45年(1912年)3月27日に神饒幣帛料供進神社に指定され、昭和7年(1932年)9月には県社に昇格。

境内には巨大な岩石が多く、社殿の背後にはひときわ目立つ巨石がある。霊岩として、蛤岩と呼ばれる。ある時、土地の人がこの岩上で蛤を拾い、福徳長寿の幸を得たので、この名が付いた。

この巨岩の頂上には一つのくぼみがあって、四季を通じて常に霊水をたたえ、しかもこの水が干満と共に満ち引きする、という神秘が伝えられている。

5月15日が春祭で、7月13日が夏祭。10月9・10日が秋季大祭。現在は英賀神社の兼務神社。

【ご利益】
交通安全・海上安全・子孫繁栄・家運隆昌・芸能上達・商売繁盛など(公式HP
高岳神社 - 播磨国五宮、武門の崇敬厚い、干満と共に満ち引きする蛤岩は福徳長寿の霊岩
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