三嶋大社に次ぐ古い歴史の伊豆国三宮、三島七石「蛙石」やケヤキ
楊原神社(静岡県三島市北田町4-7)
[住所]静岡県三島市北田町4-7
[電話]-

楊原神社(やなぎはらじんじゃ)は、静岡県三島市北田町にある神社。田町の氏神。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「楊原神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(名神大社)の参考社。ただし、写本によっては名神大社ではない。伊豆国三宮ともされる。

御祭神は事代主命大山祇命。従一位やきわらの明神。例祭は7月5日。式内社「楊原神社」は、楊原神社(沼津市)があるので、当社はその遥拝所と考えられている。

古くは三嶋大社八所別宮の一つであった。一説に、楊原神社の地が駿河国に編入されたことにより、中島に遷祀、のち同所に徳川家光が御殿を営むにあたって現在地に遷座したともいう。

境内には三島七石の一つ「蛙石」がある。樹齢300年というケヤキの大木が、本殿を囲むように立ち並ぶ。地元では、三嶋大社に次ぐ古い歴史がある神社、と見られている。

伊豆国三宮は浅間神社(三島市芝本町)があるが、二宮の二宮八幡宮が三嶋大社の境内に遷座した後、この浅間神社が二宮格になった。そのため、三宮は空位になったと考えられる。

四宮である広瀬神社の昇格とも聞いたこともなく、この空位に、昔から祭祀が続けられてきた当社が滑り込んだ、ということだろうか。

なお、御祭神は三嶋大社と同様。沼津の名神大社も主祭神は大山祇命だが、事代主命は祀られておらず、配祀神もあわせて考えると、当社や三嶋大社とは系統の違う、浅間系の神のようで、当社と沼津の名神大社との関連は一考に値するか。

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