蛭児尊が流れ着いた奈毛気の杜、西郷どんゆかりの大隅国二宮
[住所]鹿児島県霧島市隼人町内2563
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蛭児神社(霧島市)(ひるこじんじゃ)は、鹿児島県霧島市にある神社。大隅国二宮で、近代社格では村社。蛭児尊(ひるこのみこと)を祀る。いわゆる恵美須(エビス)さんで、「にのみやさん」の愛称で親しまれる。御朱印の有無は不明。

創建は神代にさかのぼると伝えられている。伊弉諾尊伊弉冉尊との間に誕生した御子神である御祭神が天磐橡樟船(あまのいわくすのふね)で流されてここにたどり着き、その船から枝葉を生じて巨木になったという。

そうしてできた社叢は、奈毛気の杜(なげきのもり)、あるいは奈毛木神叢と呼ばれ、かつては大隅国の中でも景観の良さで知られていた。

現在の社域は寛延3年(1750年)の遷宮造営と言われている。現在の御神木である楠は享保13年(1728年)8月、国分(後の国分市)の地頭樺山主計久初が植え継いだもの。

江戸時代までは正八幡(鹿児島神宮)に次ぐ大隅国の二宮とされ、二之宮大明神と呼ばれていた。境内に金色の節を持つ金筋竹があり、御祭神が釣り竿あるいは舟を進めるための水棹として用いた竹が根付いたものとされる。

隣接する遺構から奈良時代頃のものと推定される海獣葡萄鏡(銅鏡)が数枚出土している。当社周囲に広がる日当山温泉には、祭神が療養したという伝説がある。

境内に隣接した場所に西郷隆盛が宿泊した宿を復元した西郷どんの宿がある。

例祭は6月16日。

【ご利益】
福徳の神、漁業・航海の神・商売の神
蛭児神社(霧島市) - 蛭児尊が流れ着いた奈毛気の杜、西郷どんゆかりの大隅国二宮
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