玉崎神社（たまさきじんじゃ）は、千葉県いすみ市岬町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。物部氏一族が創建した古社で、かつては、物部氏が上陸した和泉浦に鎮座していた。安房神社・香取神宮と並んで、房総三大神社と呼ばれたこともあったという。

往古は夷隅川辺のまほらに鎮座し、大同2年（807年）に大宮地区に遷座。天正18年（1590年）に兵火によって假宮を営み、寛永11年（1634年）、本殿などを再造営した。宝永4年（1707年）に現在地に再遷座した。

中世には、万木城や周辺の祈願所でもあったため、侍も多く仕え、学問所もあったという。日本四大人、国学者の平田篤胤（1776年-1843年）も逗留した。

現在でも、代々物部氏直系の神職によって受け継がれており、上総十二社、つまりいすみ・一宮地区の「上総十二社祭（上総はだか祭）」に参加する一社で、山内四社の一つ。上総国一宮・玉前神社の本宮と言われる場合も。

御祭神は、豊玉毘売命・火遠理尊（山幸彦）・鵜葦草葦不合命。豊玉毘売命を主神と見れば、玉前神社とは姉妹関係になる。初代神武天皇から見れば、祖母・祖父・父。

境内は琴平神社がある。当社遷座前から存在するといい、パワースポットとしても知られる。境内には「縁結びの木」と呼ばれる椎木の御神木があり、椎の木群生地も広がる。海の神様、ということで、サーファーや、漁師の参詣が今なお続く。

なお、千葉県内には旭市にも同名神社（下総国二宮）がある。「玉崎神社」だけではウェブ検索も混乱し、当社ともゆかりのある玉前神社を中心に検索結果が表示される場合がある。

【ご利益】
海難除け、海上・水上安全、厄除け

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上総十二社
・玉﨑神社（いすみ市岬町中原）
・玉崎神社（非現存、現在は飯縄寺。いすみ市岬町和泉）
・玉前神社（いすみ市岬町椎木）
・玉前神社（神洗神社、長生郡一宮町綱田）
・谷上神社（いすみ市岬町谷上）
・玉垣神社（長生郡睦沢町下之郷）
・三之宮神社（長生郡睦沢町北山田）
・橘樹神社（茂原市本納）
・二宮神社（茂原市山崎）
・玉前神社（長生郡一宮町一宮）
・南宮神社（長生郡一宮町宮原）
・鵜羽神社（長生郡睦沢町岩井）