龍田大社から勧請された、社名を変更したら式内社名の神社が続出
[住所]山形県酒田市飛島字中村甲178
[電話]-
小物忌神社(おものいみじんじゃ)は、山形県酒田市、日本海に浮かぶ飛島にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 出羽国 飽海郡「小物忌神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
御祭神は級長津彦命、級長戸辺命。創建年代は不詳。社伝では、大和国の龍田大社からの勧請であるという。
酒田市には山楯に同名神社(出羽国三宮)があり、式内社「小物忌神社」の論社。
式内社は、元慶2年(878年)に従五位下勲七等の神階に昇叙され、翌々年の同4年(880年)に更に従五位上に昇叙された「袁物忌神」に相当すると見られている。
この昇叙は、秋田夷乱(878年からの元慶の乱)で、朝廷軍が敗退したのを受け、占ったところ、古来より征戦に霊験を有する大物忌神、月山神、小物忌神の三神の神気が賊に帰して祈祷が届かなくなってしまったと出たことによる。
『神名帳考証』巻5には、式内社「小物忌神社」が今は飛島にあり、伝承によれば御祭神は風神で、『古事記』にいう和久産巣日神である、と記載されている。
『山形縣神社誌』によれば、元文3年(1738年)、社名を大宮神社と改めたところ、「小物忌神社」の名を獲得しようと至るところに「小物忌神社」を称する神社が現れたという。
さらに同書によれば、何の証左も無く「小物忌神社」を称する神社が続出したことに慨した酒田市財団法人光丘文庫長の白崎良弥が、私費を投じて調査した結果、飛島の大宮神社こそが式内社「小物忌神社」である、と突き止めた。
陳情活動などの末、昭和17年(1942年)7月10日付けにて現社号へ変更することが認められたという。
例祭は4月20日。主な神事として、鳥海山火合せ神事が7月14日に斎行される。
なお、式内社「小物忌神社」の論社は他に、同市内麓の飛澤神社、飽海郡遊佐町の劔龍神社、鶴岡市馬町の椙尾神社がある。
【ご利益】
風、農業・航空機・船舶・航海・漁業等
【関連記事】
・山形県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、山形県に鎮座している神社の一覧
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小物忌神社(おものいみじんじゃ)は、山形県酒田市、日本海に浮かぶ飛島にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 出羽国 飽海郡「小物忌神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
御祭神は級長津彦命、級長戸辺命。創建年代は不詳。社伝では、大和国の龍田大社からの勧請であるという。
酒田市には山楯に同名神社(出羽国三宮)があり、式内社「小物忌神社」の論社。
式内社は、元慶2年(878年)に従五位下勲七等の神階に昇叙され、翌々年の同4年(880年)に更に従五位上に昇叙された「袁物忌神」に相当すると見られている。
この昇叙は、秋田夷乱(878年からの元慶の乱)で、朝廷軍が敗退したのを受け、占ったところ、古来より征戦に霊験を有する大物忌神、月山神、小物忌神の三神の神気が賊に帰して祈祷が届かなくなってしまったと出たことによる。
『神名帳考証』巻5には、式内社「小物忌神社」が今は飛島にあり、伝承によれば御祭神は風神で、『古事記』にいう和久産巣日神である、と記載されている。
『山形縣神社誌』によれば、元文3年(1738年)、社名を大宮神社と改めたところ、「小物忌神社」の名を獲得しようと至るところに「小物忌神社」を称する神社が現れたという。
さらに同書によれば、何の証左も無く「小物忌神社」を称する神社が続出したことに慨した酒田市財団法人光丘文庫長の白崎良弥が、私費を投じて調査した結果、飛島の大宮神社こそが式内社「小物忌神社」である、と突き止めた。
陳情活動などの末、昭和17年(1942年)7月10日付けにて現社号へ変更することが認められたという。
例祭は4月20日。主な神事として、鳥海山火合せ神事が7月14日に斎行される。
なお、式内社「小物忌神社」の論社は他に、同市内麓の飛澤神社、飽海郡遊佐町の劔龍神社、鶴岡市馬町の椙尾神社がある。
【ご利益】
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