「おみや」忍者の源流、服部氏の祖を祀る、伊賀国二宮の式内古社
小宮神社(三重県伊賀市服部町1158)
[住所]三重県伊賀市服部町1158
[電話]0595-23-4364

小宮神社(おみやじんじゃ)は、三重県伊賀市服部町にある神社。服部小宮神社とも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 伊賀国 阿拝郡「小宮神社」に比定される式内社(小社)。伊賀国二宮で、近代社格では村社。

御祭神は、服部氏の祖である呉服比売命を主祭神とし、建御名方命大山祇命を併祀する。境内社に狭伯社(建速須佐男命天児屋根命少彦名命)がある。

『惣国風土記』によれば、天武天皇3年(674年)3月の奉斎とされる。詳細は不明だが、江戸時代は「二宮(二の宮/二ノ宮)」と称していたのは間違いない。

社名の小宮は「おみや」「をみや」と読むが、御祭神の呉服比売命にちなんで、麻績(おみ)からきたもの、あるいは伊賀国一宮敢國神社の大宮に対する、伊賀国二宮としての小宮であるとも。

後者の場合は、「こみや」「しょうみや」と読まれる可能性が高いか。

服部氏は、伊賀国阿拝郡服部郷(府中村服部、現 三重県伊賀市服部町、服部川などがある。つまり当社付近)が発祥地とされ、当社の神主の家柄。後の伊賀忍者につながっていく。

明治39年(1906年)5月28日、同村大字服部字夏ハセ497番鎮座の狭伯社に、その境内社である粟島社を合祀し、当社境内に移転。

その狭伯社にさらに、以前から当社境内社であった津島社と、大字服部字中之房1096番鎮座の無格社春日社を合祀したもの。

当社の拝殿正面に掛けられている三つの神額には、中央に「小宮神社」、向って右に「蛭子社」、左に「狭伯社、春日社、津島社」と見える。

なお、『平成祭データ』においては、本社の「小宮神社」の他、境内社にも小宮神社(こみやじんじゃ)があるとしている。

例祭は10月9日で、秋祭。狭伯社は3月15日、10月17日。

なお、当社を式内「穴石神社」に比定する向きもあるが、論社に市内石川の穴石神社や拓植町の都美恵神社がある。

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