本殿は1562年に毛利元就が再建、藩主森・松平氏の崇敬厚い美作三大社
[住所]岡山県津山市総社425
[電話]0868-22-4390

美作総社宮(みまさかそうじゃぐう)は、岡山県津山市総社にある神社。正式名称は総社。美作国総社で、近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。相殿神に中山神社御祭神である鏡作命(かがみつくりのみこと)と、高野神社御祭神の鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)、そして、総社として美作国内の神を祀る。

社伝によれば、欽明天皇25年(564年)に現在地より約1キロ西にある本館(ほんだて)に大己貴命を祀ったのが始まりという。

奈良時代初期の和銅6年(713年)に備前国北部6郡を分割し美作国が設けられ、和銅7年(714年)には国府が置かれた。その後、美作国司により現在の亀甲山に遷座するとともに、中山神社・高野神社など美作国65郷全てを合祀して美作国総社と定められた。

鎌倉時代に入り国府は廃れたが、当社は美作国一宮の中山神社と、二宮の高野神社とともに美作三大社の一社として崇敬された。

永禄12年(1569年)、当地に進出してきた毛利元就により所領が安堵された文献が残る。現在の本殿は、永禄5年(1562年)に元就が戦勝の記念として再建したもので、この地方独自の中山造であり、国の重要文化財。

その後は領主からの崇敬は篤く、江戸時代には津山藩主の森氏・松平氏から社領の寄進も受けた。明暦3年(1657年)には、森長継により本殿の大修理が行われた。

明治維新後、県社に列したほか、神饌幣帛料供進神社に指定された。昭和7年(1932年)、国と氏子崇敬者の協力により本殿の解体修理が行われた。

摂末社に天満神社、稲荷神社、南神社、御崎神社がある。

主な祭事に、4月10日が春季例祭、10月第2日曜日に秋季例祭がある。また12月10日の新嘗祭は、特殊神事の湯立神事が行われる。

岡山県は旧郡国では備前国、備中国、美作国があり、それぞれに総社があるが、当社は美作国総社。備前国総社は備前国総社宮で、備中国総社は總社

【ご利益】
地域安寧、家内安全、厄祓い、縁結び、安産
美作総社宮 - 本殿は1562年に毛利元就が再建、藩主森・松平氏の崇敬厚い美作三大社
【関連記事】
総社 - 信仰も手間を省ける、極めて日本的な制度、旧郡国ごとの総社のまとめ・一覧
美作三大社とは? - 美作国、現岡山県津山市、中山神社・高野神社・美作総社宮の総称
・岡山県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
岡山県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、岡山県に鎮座している神社の一覧
美作総社宮の御朱印